不時着水にご用心
不時着水時には、低翼機ならば主翼も多少は浮力に貢献する。
非常口はだいたい主翼よりも高い位置にあるから
開けてもあまり浸水の心配はないように思える。
いちおう開ける前に窓の外を見て確認する必要はあるけど。
<それに対して高翼機は非常口が水面にかかる可能性が高い>
ヘタに非常口を開けると浸水して沈んでしまいそうな不安がある。
もちろん、そのくらいのことはメーカーだって考えて対策している。
<Q400の右前方非常口。赤矢印部分で上下に分かれている>
陸上ではすべて開放するが、水上では上部のみを開く。
下の部分が浸水防止壁の役割をはたすことになる。
どのくらい威力があるかわからないけど、ないよりずっとマシだ。
<ただし普段の乗り降りに使う左前方ドアは分かれていない>
ここには別の浸水対策が施されており、
水上での脱出時にはまずドアの上の囲った部分を下まで降ろす。
これが浸水壁になってくれるのである。
万が一のときには、思い出してください。
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