バルプップ・ミサイル
<AGM-12ブルパップ空対地ミサイル(中央の白いミサイル)>
はじめてソウルの戦争記念館に展示してあるのを見たとき、
「おお、これは『バルプップ』じゃないか~」と一人で笑ってしまった。
僕らが子供の頃に飛行機の知識を仕入れられたのは、
航空雑誌もあるけれどもプラモデルによるところも大きかった。
組立説明図の解説だけでなく、パーツを組み上げる過程やら
色を塗ったりする過程でもいくつもの発見があった。
なにしろ写真と違って立体で触れられるのだからリアルだ。
もちろんいまのように細かな形が違うとかうるさい理屈は一切なし。
とにかく、プラモデルのひとつひとつが僕らの師だったのだ。
ブルパップは、ハセガワ1/72のF-4C/Dについていただろうか。
僕はバルカン砲つきのF-4Eの方が好きだったのだが
友人が作ったというので見にいった。
そして、友人はこのミサイルのことをバルプップと呼んでいた。
「ブルパップじゃないの?」
「ええ?バルプップでしょ」
どちらの名前にしても当時の中学生には意味のある言葉ではなく
飛行機世界に陶酔するための呪文のようなものにすぎなかった。
だから僕にも友人にも確信はなかったし、
どちらが正しくても間違っていても、あまり関係なかった。
ちなみにブルパップというのはブルドッグの仔犬という意味らしい。
ブルドックのパピーってところだね。
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