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2011/01/08

MRJの力

Jair_crj200
リージョナル・ジェットブームの火付け役、CRJは
胴体後部にGEのCF34エンジンを装備している。
おかげでキャビン床面を低くできて、タラップ車は不要だ。
…というか、うまくつけられない。
Jair_e170
E170は同系列のエンジンを主翼下に装備する。
それだけキャビンの床面も高くしなければならなかったが
日本のほとんどの空港にあるPBBとの適合性はよくなったし
クラス最大級の床下貨物スペースを得ることもできた。

ただしCF34のバイパス比は5~6程度とかなり控えめ。
単純にはこのバイパス比が大きい方がエンジン効率はよくなる。
日本のMRJが装備するGTFはバイパス比が10以上にもなり、
E170などのライバル機よりも高い経済性を実現できる予定だ。
とはいえGTFの直径はCF34と大差ないから換装も簡単なはず。
なのにエンブラエルが換装計画を具体化できないのは、
それだけではまだ十分に競争力を強化できないからだろう。
さらに大幅に機体設計を洗練させるとなると時間もコストもかかる。
そういう悩ましい気持ちにさせるのが、MRJの実力。

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