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2011/01/14

重心による姿勢制御

Resurs_500
<ソ連のリソース500衛星とマーキュリー宇宙船(レプリカ)>
ソ連時代の大気圏突入カプセルはこのように球形のものが多い。
世界最初の有人宇宙船ボストークも丸かった。
内外の圧力差に最も耐えやすい形だからかもしれない。
ただし向きを正しくしないと再突入時のGに中身が耐えられない。
こんな球形では空力的に姿勢を決めるのは困難だが、
重心を中心からずらしてやればそれを前方にした姿勢で安定する。
…たぶん(笑)。
Gemini_1_1
ちなみにマーキュリーのような円錐型カプセルでも重心が重要だ。
重心を中心軸からずらすとカプセルに迎角が生じて
わずかばかりだが揚力を発生させることができる。
そこでカプセルをロールさせると揚力の方向が左右に傾くために
進行方向をある程度は左右にコントロールできるようになる。
ジェミニ宇宙船は、そうして狙った場所に着水する技術を確立した。

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