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2011/01/02

T-34メンターのパッシングライト

自動車ではヘッドライトを点滅させることをパッシングという。
高速道路で「どけどけ、おらー」と前車をけちらしたり、
対向車に「この先でネズミ捕りをかけているよ」と教えたり、
主にそういう用途で使う(違ったっけ?…笑)
実は飛行機にもパッシングライトというのがついている。
Passing_light
<陸上自衛隊で使われていたT-34メンターの機首部>
赤いライトがパッシングライトだ。

実は僕は、最近までこのパッシングライトのことを知らなかった。
だからこの赤いライトを見たときに「?」と思った。
最初に思い出したのは夜間飛行の操縦訓練のことだ。
赤い光はあまり目をくらませることがないので、
外部点検などでは赤いフィルターをつけたフラッシュライトを使った。
だけど、前照灯を赤くする理由とは結びつかないなと思った。
軍隊では周囲から視認されにくいようにしているのかなとも思った。
でも戦車だって前照灯は白いはず(たぶん)。
そういえば昔の戦車には赤外線照射装置っていうのがついていた。
でも、初等練習機にそんなものをつける理由が思い浮かばん。

T-34メンターのマニュアルをひっくり返して、
これがパッシングライトという名前であるということはわかった。
だけど、どうしてそんなものがついているのかは書いていなかった。
WEBで調べてもよくわからなかった。
元空自のパイロットに聞いたら、「僕はT-3世代です」といわれた。
T-3なんかほとんどメンターみたいなもんじゃないかと思ったけど
パッシングライトはついていなかったらしい。
その後もアメリカのT-34オーナーも含めていろいろ聞いてみたが、
「なるほど、これで絶対に正解」という情報には行き当たっていない。
何かの合図に使ったものという説が有力だと思っているけど、
とりあえず今年の課題のひとつかな。

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