振動センサーつきの金網
僕は普通の金網や鉄条網は「象徴」とか「警告」だと思っている。
「ここを通ってはならない」というメッセージを伝えるための。
また「もし通ったら、ただではすまさないぞ」とも。
だから物理的に、無理すれば乗り越えられるようなものでもいい。
だいたい、物理的に乗り越えられない金網なんかないだろうし。
でも、たまにそうした「象徴」とか「警告」を無視するのがいるのか
空港の金網もずいぶんと味気ないものになってきている。
金網にふれるとセンサーが作動して警備員がすっとんでくる。
警官や兵隊がすっとんでくるところもあるかも。ついでに弾も。
ものわかりのいい人は「安全のため、仕方ない」とかいうのだろう。
もっともらしい肯定論は、僕だって山ほど並べることができる。
でも、本音では「ざけんなよ」と思っている。
金網っていうのは、手でつかむためにもあるのだ。それが人情だ。
こういう姿勢(↑)が、金網に対してはごく自然ではないのか。
少なくともみんなが飛行機を眺めるのを楽しむようなところでは
振動センサーつきの金網なんか野暮というものだ。
おらおら、そこいらのジジイババア。金網に触るな!どけ!
…と、警備員さんにいわせたいらしい。
本当は、こんなんで十分。
| 固定リンク