方向感覚
降下する飛行機から、大きな湖が見えた。
翌日、僕が運転していく予定の湖だと気づいた。
日本で予習はしていたが「どんな道を通るのかな」と目を凝らした。
思ったよりも、ずっと狭い田舎道のようだ。交通量は少ない。
空港に着いて、レンタカーを借りた。とりあえず今日はホテルまで。
でも、アテにしていた地図は「もうないのよ」ともらえなかった。
おかげで空港近くにあるはずのホテルに辿りつくにも苦労した。
日本での予習では大通り沿いにあるはずだったのだが、ない。
もう駄目だ、人に聞こうと停まったところで奥まった看板を発見。
偶然、マグレ、奇跡的。でも、その前にさんざん迷ってるからなあ。
翌日も予定の道を見逃してしまったが、なんとか湖までは行けた。
なんたってでかいから、とりあえずはブチ当たれるのだ。
あとは湖畔から周囲を見回して、目的地を確認すればいい。
ときどき「方向感覚がいい」と驚かれる。
悪くない気分だけど、自分では怪しいもんだと思っている。
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