熱いジェットと温かいジェット
高バイパス比ターボファンは前方から吸い込んだ空気のうち
一部のみを圧縮して燃やし、後方に吹き出す。
残りはファンで加速されたあとコアの周囲を素通りするだけだ。
コアを通る排気ガスは高温、高速だけれども、
周囲をバイパスする空気は冷たいままだと思っていた。
しかし空気のゆらぎ具合からすると、けっこう熱そうに見える。
<小さいとわかりにくいかな。クリックすると拡大します>
コアのノズルから出た空気のゆらぎは、一目瞭然にすごい。
だけどナセルから出たバイパスエアも、かなりゆらいでいる。
陽炎が出ているから周囲もゆらいでまぎらわしく見えるものの、
やはりそれよりはあきらかに熱い空気が出ているように見える。
もちろんバイパスエアもすぐにコアの排気ガスと混ざり合うだろうが
ナセルの後端を出た直後からゆらぎが明確だから、
バイパスするわずかな間にもかなり熱くなっているといえそうだ。
ちなみに翼上面の白い筋はチャインから発生した雲ですね。
これも理屈では理解していても、う~むと見とれてしまう。
わりとエッジがはっきりと見えるのは「筒」のような構造だからかな。
こんな風に竜巻も中心部は雲がなく抜けているんだろうか。
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