どこにでもある風景
時差ボケの朝、散歩に出た。ホテルの前には川が流れていたが、
刺激的な臭いがして、すっかり忘れていた昔の東京を思い出した。
隅田川の臭い?あるいは、珍しくもなかったドブの臭い。
あちこちで子供たちが寝ていた。暑い国では珍しい光景ではない。
僕だって、昔はよく野宿をしたものだ。
でも、前の晩はスコールのような雨だったのを思い出した。
どうやってしのいだんだろう。
急速に経済発展する国では、どこにでもありがちな猛烈な格差。
いや、勢いを失いつつある先進国でもよく見られる光景かな。
東京でも、同じような写真はいくらでも撮れるだろう。
いまさら僕がどうこうできる、どうこうしようとは思ってはいない。
ただ、明日は我が身かもしれぬという覚悟はある。
そういう覚悟が、みんなに必要な時代になっちゃったんだ。
| 固定リンク