« 続・737NGとクラシックの識別点 | トップページ | やっぱりジャンボは広かった »

2010/05/09

ブラックバードはでかい

プラモデルが衰退した理由のひとつは、
出来のいい完成品が手軽に入手できるということもあるが、
立派すぎる作例ばかり載せる模型雑誌のせいもあるかと思う。
もちろん雑誌だからヘタクソな作例なんか載せても意味がないが、
ヤケクソのようにディテールアップしまくるのってどうかね。
こんなもの見せられたら、普通は「やってらんねえ」と思うのでは。
もちろん誰もがカッコよく模型を作れたらとは考えているだろうが、
原型をとどめないほどに手を入れることがいいと思うような、
そんな熱心なマニアばかり相手にしていては商売は広がらない。
パーツを手でもぎってプラモデルを作っていた僕はそう思う。
48sr71a_001
そんなズサンな僕が、プラモの作り方の記事を書いたことがある。
たとえば胴体の左右を張り合わせてうまく合わなかったら
目立つ上面を合わせて下面は適当に削りましょうとか(笑)。
考証なんか気にしないで自分の好みで色を塗ればいいとも。
それきり模型製作の記事の依頼はこなくなったが(爆笑)、
また依頼がきたら同じようなことを書くだろう。
それは僕なりに、かなり実用的な方法ではないかと思っている。
48sr71a_002
大雑把にしても、プラモデルを作る暇はなかなかとれない。
それでも目についたプラモデルを買ってしまうのが困ったところだ。
ついにはヤフオクで処分されてしまうプラモデルも少なくないが
それ以上に増えていく…というのが実情だ。
たまには作らないと箱を置いておく場所もない…というわけで
とりわけでかい箱のキットに手をつけることにした。
テスターのSR-71Aブラックバード。
ほとんど黒だけ塗ればいいから塗装も簡単そうだし、
パーツの数は小さめのガンプラよりも少ない。
とはいえ決意してから箱を引っ張りだすまで数ヶ月かかった。
さらにパーツの入ったビニールを開けるまで数週間。
ランナーごとつや消し黒でスプレーしてからも数週間放置。
ようやくちょこちょこと手をつけてからも、3~4日はかかったろうか。
パテなど使わず(つまりスキマや段差はそのまま)、
細かなデ゙カールや塗装指示は無視して我流でやってもこれだもの。
やはり、なかなかプラモデルは作れないよね。
48sr71a_003
<リビングのテーブルを占領する大きさ>
ただでさえでっかいSR-71Aの、これは1/48のキットなのだ。
全長約70センチ。わっはっはっはっは~。
…で、どこに置けばいい(涙)。

ちなみに住宅事情でプラモデルを作れないという人には
新宿三丁目マルイ・アネックス7階の「模型ファクトリー」という店で
製作用のスペースを提供してくれている。
キットの持込みも可能で5時間1500円はけっこうリーズナブル。
エアブラシ用の塗装ブース(別料金)もある。
基本工具や接着剤は貸してくれるから、
手ぶらで行ってもある程度のプラモデルならば作れる。
仕事をサボッて逃げ込むには喫茶店よりも面白いかも。
あるいは仕事の打ち合わせをしながらプラモを作るとか(笑)。

|

« 続・737NGとクラシックの識別点 | トップページ | やっぱりジャンボは広かった »