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2010/05/29

黙認する敬老

Manners_002
いつの時代も年長者は若年世代に苦言を呈したいものらしい。
「最近の若いもんは」とか「しつけがなってない」とか、いろいろ。
もちろん、僕もずっと言われ続けてきた。
いずれ自分もそんなつまらぬことを言いたくなるのかと思ったが
とりあえず50歳をすぎても特に言いたい気持ちにはならない。
こういうことを言うのはトシのせいじゃなくて性格なのだろう。
だって、同じようなことを言うヤツは小学生の頃からいた。
「最近の低学年はなってない…」とか(笑)。
Manners_003
若い世代や今の世の中を愚痴るのは、
「自分たち」や「昔」がもっとよかったという前提なんだろう。
本当にそうなのかな。
「昔の、もっとよかった若い人たち」が歳を重ねたにしては
ロクでもない年配者も、ロクでもない若者と同じくらい多いようだが。
それは毎日のニュースとか国会中継とかを見ていればわかる。
正義道徳きれいごとを説く老政治家の薄汚い嘘の数々。
街なかでも一部年配者のマナーの悪さには目をおおいたくなる。
未来のある若者がやっていたら注意もしたくなるかもしれないが
老人には注意してもよくなる可能性が低いので黙認してしまう。
こうすると若年への苦言というのは未来があるからこそなのかな。
ただの愚痴に聞こえることの方が多いけど(苦笑)。
Manners_001
今が昔より悪くなっているという根拠のひとつとしてよく言われる
「青少年の凶悪犯罪が増加している」というのも嘘だろう。
警察庁の統計では50年前の方が今の何倍も凶悪犯罪が多い。
もし道徳教育が悪いせいで青少年凶悪犯罪が増えるのだとしたら
定年以上の世代の受けた教育の方がはるかに悪かったのだろう。
Manners_004
しつけの善し悪しは年齢や性別ではなく個人の問題。
そんな「あたりまえ」を無視して若者を悪くいうのはみっともないが
せめて聞き流してあげるのもひとつの敬老表現かもしれない。
そう割り切れば、いくらでも聞き流すことができる(笑)。

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