« 昔、写真を撮った日付 | トップページ | SAABの旅客機 »

2010/04/17

ル・プティ・ヴェルド

20代の頃、パリで長く暮らす知人に頼んだことがある。
「おごるから、超一流といわれるレストランでメシを食いたい」
金はかかっても、そういう経験は人生の糧になると思った。
わざわざスーツを着込んでいったその店は、確かに高かった。
でも、接客その他はたいしたことないなと思った
(味オンチといわれる僕が、味を評価しても仕方ないだろう…笑)。
もっと率直に書けば、「なめられたかな」と思った。
いくら星がたくさんついていても、僕がフランス語を解さなくとも、
20代の若造にそう思わせる程度では仕方ないだろう。
その経験は、たしかに人生の糧になった。

それに対して、このまえ連れていってもらった店は素敵だった。
Le_petit_verdot
<Le Petit Verdot/75, Rue du Cherche Midi,75006 Paris>
パリではそれが普通とはいえ「予約とりましたから」というから
ちょいと身構えていったら、拍子抜けするくらい小さな店だった。
でも、古い友人を訪ねたような気持ちにさせてくれる店だった。
あとで調べたら、知る人ぞ知る有名なお店だったので、納得した。
「星の基準」よりも、オーナーのスタイルを大切にしている。
その人柄が料理だけでなく店内のすみずみにまで浸透している。
ただし、早めに電話で予約しないと入れないかもしれない。

01 42 22 38 27

フランス語のできない僕がいうのだから、恐れることはない。
なにしろオーナーは日本人の石塚秀哉さんだ(笑)。
別の人が電話にでても、たぶん日本なまりの英語で通じるだろう。
パリのレストランの紹介とは阿施光南らしくないが、あえて。

|

« 昔、写真を撮った日付 | トップページ | SAABの旅客機 »