晴嵐といえばあかつき戦闘隊
僕が晴嵐という飛行機の名前を知ったのは、
たぶん小学生の頃に読んだ漫画「あかつき戦闘隊」の影響だ。
そのスマートな外観から、「フロートを投棄してしまえば
並の戦闘機より強いに違いない」と思ったが、たぶんかなわない。
小さな晴嵐を乗せた伊-400のプラモデルも何隻も作った。
メーカー名は忘れていたけど山田模型の自動浮沈装置つき。
いまは童友社が引き継いで販売しているものを入手できる。
懐かしいからまた作ってみたい気もするけど、
これから買うならば、やはり田宮模型のを買うのが仁義だろう。
<NASMの晴嵐。タミヤがスポンサーとなってレストアされた>
もともと彗星ベースの改造機を搭載するつもりだったものが
「新規開発しちゃった方が手っとり早い」と作られたのが晴嵐。
それでも一見、「まんま彗星艦爆じゃん」というほど似ているが
まず目につくのが機首下面からグッと後退したラジエター。
その後方の機体下面も彗星よりはすっきりとしている。
彗星は爆弾倉を設けやすい中翼配置だが、晴嵐は低翼配置だ。
腹に大型爆弾や魚雷を抱えるには双フロートの方が好都合だが
だったら低翼にした方が支柱も短くできる。
同じ水上機でも強風は単フロートの中翼として干渉抵抗を減らし
陸上型の紫電改で低翼に変更したのとは逆パターンである。
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