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2010/03/07

ハーメス・アビターJr.

Avitor
<HERMES AVITOR Jr.。1869年に飛んだ無人の飛行船>
ヒラー航空博物館に展示されているのはレプリカだと思うが
最初に見たときは「初のハイブリッド飛行船」と紹介されていた、
ように記憶している。もちろん僕はこの説明が気に食わなかった。
水素ガスの浮力と気嚢両側の翼の揚力を使うということだろうが
もともと飛行船というのは空気よりも重く調整されるのが普通だ。
そのうえで船体に発生する揚力を加えることで飛ぶことができる。
だから翼などなくともハイブリッドみたいなものなのである。
ただしこれ以前の飛行船は慎重に浮力を調整するだけで
高度をコントロールしていたという可能性もある。

ところが最近は説明書きが変更されていて、これも驚いた。
「初の三軸コントロールを備えた『重』航空機」
え~!!!マジかよ~!!!

確かに飛行船は空気より重く調整されている。が、
主に浮力に頼って飛ぶのだから一般には軽航空機に分類する、
というのがお約束なのではないのだろうか。
そんなこといったらツェッペリン飛行船も重航空機になっちゃうぜ。

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