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2010/03/31

ウソだか本当だかわからん

小さな子連れで電車に乗ると、すいていても座っていられない。
運転席の後ろか、あるいはドアのところで窓の外を見せないと。
特に小さい頃は立っても窓まで背が届かないからずっと抱っこ。
が、それでも小僧相手に「ウソ話」をするのは楽しかった。
快速電車で駅を通過するたびに「大変だ」とつぶやいたり。
「運転手さん、寝てるんじゃないのか。停まらなかったぞ」とか。

子供相手じゃなくても新人相手にウソ話をするのは面白い
たとえば沖永良部空港の管制塔。
Okinoerabu
サンシェードで中が見えないのは日差しの強烈な南国ゆえだが
こんな曇天の日にまでサンシェードは必要ないはず。
「ひょっとして管制官がいなかったりしてね~」と新人編集者に。
「まさか」と笑いとばす新人は、やはりまだ新人。
沖永良部空港はRAG空港だから管制官はいないのだ。

明日から新年度がスタートする。そしてエイプリールフール。
さまざまな「新人」の皆さまの門出をお祝いするとともに
くだらん嘘にだまされないようご健闘をお祈りいたします。

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2010/03/30

日本の電圧は100~110ボルトです

改めて書かれると、ちょっと新鮮。海外旅行みたい(笑)。
Concentric_002
<成田空港のホテル。ちゃんと丸形プラグにも対応している>
Concentric_001
<こっちは中国のホテルのコンセント>

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2010/03/29

あいかわらずのお天気商売

Cloudy
<飛行機のところだけ曇り。日頃の行いが悪いと、こうなる>
取材の日程というのはそんなに動かせないから
天気が悪くても決行せざるをえないことが多い。
「でもデジタルで画像補正すれば、なんとでもなるんでしょ」
そういう風に誤解している人もいるが、現実は甘くない。
確かにCGでリアルな実写風映画ができるくらいなんだから
金と時間に糸目をつけなければなんとでもなるのかもしれないが
普通はやはり単純に「いい天気」の方が結果はよい。
Blue_sky
<この素晴らしい青空も、画像補正のせいだと思われている>
日頃の行いがいいからだ、とは誰も思ってくれないようだ。 

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2010/03/28

カメラバッグにロクなものなし

2~3年使っていたカメラバッグがヘタってきたので
新しいカメラバッグ、ただし同じものに買い換えた。
ナショナルジオグラフィックのアースエクスプローラー。
決して満足して使っているわけではないのだが、安い(笑)。
Earth_explorer
これまでに買ったカメラバッグは何十個になるだろう。
ひとつとして満足できるものはなかったし、今もない。
たとえばドンケの定番バッグは3つくらい使いつぶしたが
フラップについている金属製留め具がバッグ内を直撃する。
仕事中はキャップもせずにレンズを放り込むことも多く
そのガラス面を傷つけてしまったこともある。
だから毎回、買うとすぐに留め具をビニールチューブで覆った。
電気配線とかで使う、熱を加えると収縮するビニールチューブだ。
十分とはいえないけれども、金属で直撃するよりはマシでしょ。
ただデザインがモロにカメラバッグなので最近は使っていない。

アースエクスプローラーはまあまあ許せる範囲ではあるのだが
あちこちのポケットの大きさが中途半端で開閉方法もいまいち。
かついでいるとショルダーベルトがどんどん伸びてくるし、
色のチョイスがなくてスーツを着ての取材にはそぐわない
(同社製の黒いモデルも買ってみたが、これは使いやすさ落第)、
…等々、いろいろと不満はある。
それでもまた同じバッグを買ったのは他がもっとロクでもないから。
メーカーの奮起に期待したい。

そういや古いバッグ、試しにヤフオクに出してみたら売れた(!)。
なんでも売れるんだなあ。お買い上げいただいた人に、感謝。

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2010/03/27

人や酒を育てる

JALパイロットとワインの産地として名高いナパバレー。
ワイナリーを見せていただいた。
Napa_winery
<ステンレスの発酵槽(右)と、熟成用のオーク樽(左)>
発酵させるだけでは駄目で、時間をかけて熟成させる必要がある。
そんなところも、パイロットとワインの共通点かもしれない。
A36napa_1

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2010/03/26

春先は変な人が増える

Kanschkov
<美しいけど監獄のような建物。ただしソ連じゃなくてスイス>
って、わからん人にはわからんね。カンシュコフというらしい。

では、巻き舌での早口言葉はどうだろう。
「赤まきパリ、青まきパリ、黄まきパリ」。
このまえフランス人相手にウケようと思ったんだけど、轟沈…。
インドで「ドーンと、まあ、インド(ドンマイ)」と言ったこともあるけど
やっぱり日本人にしかウケなかった。

あ~あ、早くあたたかくならないかなあ。

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2010/03/25

質の悪いレンズフィルター

デジカメのいいところは、色補正が簡単にできるところ。
だから空港の色ガラスごしでも、なんとか旅客機の写真は撮れる。
ただし画質はかなり落ちる。ガラスが汚れているときはもちろん
きれいなガラスでも、像がボンヤリとにじむようになる。当然だ。
Naha737s
たとえばレンズフィルターを買うときには、品質に注意を払うだろう。
誰も「透明のガラスなら何でもいいよ」なんて思わないはずだ。
だけどビルのガラスは光学性能なんかぜんぜん配慮していない。
だから「色補正できる」なんて油断していると泣くことになる。

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2010/03/24

「かぜたん」と言ってしまって落ち込む男

「風の探検隊」を略して「かぜたん」と呼んでいる。
それは大昔、雑誌に連載していたときからの習慣である。
が、そのかわいらしい響き(?)に抵抗を示す人もいる。

取材の合間に、まず誌面では使わないような写真を撮った僕に
カメラマン伊藤久巳が「かぜたん用かよ」と鼻でせせら笑った。
が、そのセリフは僕よりもヤツ自身にこたえたらしい。
「思わず 『かぜたん』 などと言ってしまった自分が悔しい」
夜、一緒に飲みに行ったとき、しみじみと…(爆笑)。
Whisky_bar
<二番街のバーで落ち込んでいる後ろ姿>

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2010/03/23

共食いのエサだったコンコルド

Mof_concorde
<たまには英国航空のコンコルドも飛ばしてみよう。G-BOAG>
※フォトショップで旅客機からの景色と合成。

この飛行機は、完成時はまだ「売れ残り」で真っ白なままだった。
その後、G-BOACの整備代替機として路線投入されたものの
1980年に油圧系統に水が入ってしまい、飛行を中止。
それからしばらく地上に留め置かれたままとなった。
実はその頃には他のコンコルドの部品供給元になっていたらしい。
つまり「共食いのエサ」になっていたらしい。
その後、試作機のG-BBDGが新たなエサとして供されたため
ようやくG-BOAGも再生し、路線復帰することができた。
なかなか苦労人のコンコルドなのだ。
引退後はボーイングフィールドまで飛び、静かに余生を送っている。
Mof_concorde2
<翼を並べるのは747初号機とかVC-137エアフォースワン>

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2010/03/22

勝利の女神と美の女神

Nike_001
<アプローチから感動的なルーブル美術館、サモトラケのニケ像>
どちらかといえば芸術に理解のない僕も、この女神像は大好きだ。
顔も腕もないから、あれこれ創造力が刺激されるせいだろうか。
自分なりに、いろいろと試してみたくなる。
Nike_002
<ミロのビーナスの頭を借りてきた。意外に違和感がない>
こうなると、やはり腕をつけたらどうなるだろうという気になる。
といっても、ミロのビーナスにも腕はない。
他に手頃なやつも見当たらないから自分で描いてみた。
Nike_003
<これじゃ男の腕みたいじゃん、といわれたが、そう?>
ま、いまのところ正解はないから、どう書こうが勝手だろう。
暇つぶしにはいいネタかもしれない。

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2010/03/21

パワープッシュ

F_gfkj
<かようびのあさ めがさめると はなが つめたかった>
(バムとケロのさむいあさ、島田ゆか著、文渓堂より)
このA320の鼻先も、マジ寒そう。AFの75周年記念レトロ塗装機。
でも上空の気温は夏でもマイナス50度くらいまで下がるのだから
レドームにちょっと雪がつくくらいの冷たさは平気なのかな。

Towing_car_001
<尾翼はエールフランスなんだけど、胴体の文字が変なA320>
ガラスごし、300ミリ相当、雪、という悪条件ではよくわからん。
そばにいた人に「胴体に雪がついてるだけじゃない?」といわれた。
Towing_car_002
<トリミングしてみれば、確かにそのようだ。これは旧ロゴだね>
翼はしっかり除雪する必要があるけど、胴体はけっこう平気らしい。
MDのようにリアエンジンに吸い込む危険がある場合は別として。

むしろ気になるのは左メインランディングギアについたトーイング車。
ドイツSchopf(ショプフと発音?)社のPowerPushという製品。
リモコンでコントロールして、もちろんちゃんとステアリングもできる。
タイヤを押さえこみ、左右の回転に差をつけて曲げるらしい。
メーカーの説明を見てもいまいちピンとこない、つーか半信半疑だが
すでに数百台が稼働しているというから特に問題はないのだろう。
こんな雪の日でも、ちゃんとスリップせずに動いているようだし。
A320や737クラス(100トンまで)に使えるそうだ。

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2010/03/20

キレる寸前

Moscvich
ウサギさんたちの乗ったモスクビッチを陸自アームスーツが襲う。
あわやウサギさんたちの運命やいかに…じゃなくて、
陸自アームスーツの運命やいかに、だよね(笑)。

やれやれ、くだらないもんばっかり買っていると
周りの人たちがどんどんくだらないもんを紹介してくれる。

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2010/03/19

搭乗記念に飛行機のオモチャ

Rainbow7
<JAS777の機内でジュースを飲みながらビデオを観る小僧>
僕がはじめて飛行機に乗ったのは高校生の頃だったが
小僧は生意気にも0歳の頃からしょっちゅう飛行機に乗っている。
しかも当初は、いちいち搭乗機のダイキャストモデルも買っていた。
自分が乗った飛行機のミニチュアを全部持っていたらすごいでしょ。
でも、すぐに断念した。売ってない飛行機もあるし、
けっこう金がかかるし、そのわりに本人は執着してないし。

だが僕はいまでもたまに自分の乗った飛行機の模型がほしくなる。
N7715c_001
<P-51D、N7715C。何度か後席に乗せてもらっている>
ただのマスタングではない。
墜落したRB-51レッドバロンのパーツをわずかながらも使用し
レッドバロンの登録記号をそのまま引き継いでいる。
あいにくそのものずばりのダイキャストモデルは出ていないが、
自分でプラモデルを塗装するくらいのことはできるだろう。
N7715c_002
<しかし…、この塗り分けが僕にはできない(涙)>

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2010/03/18

家で、やってくれ。

東京メトロ(地下鉄)には動画を流せる駅広告が増えている。
ステーションビジョンという、65インチの液晶ディスプレイである。
乗車位置のところに並びながらボーッと眺めていたら
突然、にぎやかにワコールのブラジャーのCMがはじまった。
下着姿の2人の女性が胸の谷間を強調しながら元気に踊る。
ごていねいに歌まで流れる、自己顕示の強いCMである。
僕はワコールは立派な下着メーカーだと思っている。
もちろん下着姿の女性は嫌いだ、というつもりもない。
ついでにいえば都の青少年健全育成条例「改正」案にも反対だ。
しかし、正直なところ、ゲゲッと思った。目のやり場に困った。
Healthy
さすがご立派なマナー広告を展開する地下鉄だけのことはある。
それこそ「家でやろう。」(by東京京メトロ)といいたくなるが。

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2010/03/17

「鏡」の異状をチェックする

Md80aa
<ベアメタの胴体に景色をうつすアメリカン航空のMD80>
金属機を無塗装のベアメタとするならば、
やはり表面はいつもギラギラに磨いておいてほしいものだ。
が、これが意外にメカニック泣かせなんだという。
鏡のように周囲の景色をうつすから、むしろ機体表面が見づらい。
特に夜なんかフラッシュライトで照らしてもよくわからんとか。

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2010/03/16

アメリカの消防署

Fire_station_001
<バスから見かけた消防署。かわいらしいデザインの建物だ>
が、どう見ても車庫が窮屈そうである。(↓部分拡大)
Fire_station_002
<ぎりぎりの幅しかとっていないように見える>
これで消防車のドアが開くのか心配になる。
もちろん開くだろうが緊急出動のときには大急ぎだろうし
耐火服でも着ていたらなおさら大きく開けないと乗りにくいだろう。
しかもアメリカのハシゴつき消防車にはやたらと長いものもある。
入出庫のときに壁にぶつけたヤツもいるんじゃないかと思う。
 

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2010/03/15

不景気のためモスボール中

…なのかと思った。
Strategic320
よく見たら雪がついているだけだったけど、
航空会社はどこも不景気なことは不景気なんだろうな。
早く春になるといいね。

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2010/03/14

ハートいろいろ

Heart_002
<バレンタインデーみたいだけど、中国で見たクリスマス飾り>
Heart_001
<こっちはバレンタインデーの飾りだけど、去年の名古屋空港>
Heart_003
<スカイマークの737NG>
Heart_004
<コンコルドのノーズギア・ストラット>
シールの痛み具合からいって現役時代からつけていたんだろう。
いまの窮屈な世の中では、許されないであろう遊び心。

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2010/03/13

前がいいかな、後ろがいいかな

Breguet19
<赤い色が素敵なブレゲーXIX(19)改 「疑問符」号>
初めてパリからニューヨークへ西行きの無着陸飛行に成功したが
大量の燃料を積むために「SUPERBIDON」と呼ばれた。
BIDONは缶のことである。特大の石油缶、といったところだろうか。
乗員は前後に2名。前席は機首上の張り出しが邪魔なためか
コクピットやウインドシールドの幅が広くとってある。
これに比べると後席は簡単ですんでいるが、
だからといって前が見えやすいということはなさそうだ。

それより前席と後席の「むきだし感」の違いといったらどうだろう。
デュドネ・コストとモーリス・ベロントの2人が乗って
ニューヨークまでは37時間18分かかったそうだけど
前後席で疲労はまるで違ったんじゃないだろうか。

ちなみにリンドバーグの東行き飛行は追い風で33時間30分。
ライアンNYPはクローズドコクピットで眠気に苦しんだそうだから、
あえてオープンコクピットにした…ってことはないんだろうな。

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2010/03/12

氷山ならぬ計器の一角

なんとなく時計のように薄っぺらなイメージがあるが
飛行機の計器というのは意外に奥行きがあるものだ。
表面に見えているのは、そのごく一部にすぎない。
それはCRTディスプレイになっても同じである。
744crt
<747-400のCRTディスプレイを横から見たところ>
並のTVよりはるかに奥行きがあり、表面には石っころがびっしり。
…いかにも高そうだ。もちろん、すごく高い(笑)。

LCDディスプレイを出したところは、実はまだ見たことがない。

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2010/03/11

数は多くても中身はスカスカ

インターネットでは、まるで違うサイトで同じ内容のものを見かける。
いちばんひどいのは、ウィキペディアをそのままコピーしているもの。
ただでさえ内容の怪しいウィキペディアに書かれていることを
検証もしないで自分の知識のようにペタペタ貼りつけるだけ。
こういうことを平然とできる人を、僕は理解も信用もできない。
Windquests
<馬鹿の大量コピー>
あとはまったく同じ記事を複数のブログに展開している人もいる。
そういうことを簡単にできるソフトなんていうのも出回っている。
それぞれ同じハンドル名のこともあれば、違うハンドル名のことも。
いろんな名前を使うのもいいけど、プロフィールまで違ったり(笑)。
あるいは別の人がそっくり盗作コピーしているのかもしれないが、
短い時間にほぼ同時に更新されているから同一人物っぽい。
何か理由があるのかもしれないけど、うざいな、正直なところ。

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2010/03/10

バゲージタグのテープ

Baggage_tag
<関空のチェックインカウンターで盗んできたバゲージタグ>
というのはもちろん冗談で、土産として売られている。
本業ではさっぱり元気のない関西国際空港だが、
こういうアホなオリジナルグッズを展開するのは悪くないと思う。
でも、こんなものでも735円と関空価格なのはちょっと…。
ま、それでも買わせてしまうのはたいしたもんだとほめたいが、
いつも羽田へのフライトが少なくて時間をもてあますから
売店のぞいて無駄遣いするくらいしかやることがないんだよ(涙)。

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2010/03/09

飛行機と神様

Shrine_001
<伊丹/大阪国際空港アクセスのリムジンバスに貼ってある広告>
京都の飛行神社は二宮忠八さんが創建したものだ。
これ以外にも、あちこちに航空神社とかがある。空港の中にすら。
Shrine_002
<羽田空港第1旅客ターミナルにある羽田航空神社>
新橋の航空会館屋上にある航空神社から分霊したものという。
つまり赤い大鳥居で有名な穴守稲荷神社ではないわけだ。
Shrine_003
<宮崎空港屋上。ただし施錠されたフェンスがあって詳細不明>

あと、日本の旅客機のコクピットにお守りが吊ってあるのは
よく知られている。
Omamori
<毎年、整備士さんが新しいのと交換しているそうだ>
あいにく事故を起こした旅客機にも吊ってあっただろうから、
安全対策としてどのくらいの効力があるのかは不明。

それから、機内でお祈りするためのスペースを設ける旅客機も。
Mecca
<メッカの方向は最新の航法装置でばっちり>

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2010/03/08

つながりを断ち切って進む

遠くまで見通せる日には「つながっているんだなあ」と思う。
Fuji_mng
<画像をクリックすると拡大画面が表示されます。いい天気>

高校時代、はじめて沖縄に着いたときに思ったのは
「もう、何かあっても歩いては帰れない」ということ。
地面がつながってさえいれば、金がなくてもなんとか帰れる。
気長に歩いたり、ヒッチハイクをしながらでも帰れる。
だけど沖縄から帰るためには、なんとしても金が必要になる。
タダで飛行機や船には乗せてもらえないからだ。
貧乏高校生としては、命綱なしでEVAに挑むような気分だった。
だけど若くて多感なうちに、そんな経験があった方がいいと思う。
がんばってね~。
Fuji_twilight
<画像をクリックしても別窓で拡大画面は表示されません>

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2010/03/07

ハーメス・アビターJr.

Avitor
<HERMES AVITOR Jr.。1869年に飛んだ無人の飛行船>
ヒラー航空博物館に展示されているのはレプリカだと思うが
最初に見たときは「初のハイブリッド飛行船」と紹介されていた、
ように記憶している。もちろん僕はこの説明が気に食わなかった。
水素ガスの浮力と気嚢両側の翼の揚力を使うということだろうが
もともと飛行船というのは空気よりも重く調整されるのが普通だ。
そのうえで船体に発生する揚力を加えることで飛ぶことができる。
だから翼などなくともハイブリッドみたいなものなのである。
ただしこれ以前の飛行船は慎重に浮力を調整するだけで
高度をコントロールしていたという可能性もある。

ところが最近は説明書きが変更されていて、これも驚いた。
「初の三軸コントロールを備えた『重』航空機」
え~!!!マジかよ~!!!

確かに飛行船は空気より重く調整されている。が、
主に浮力に頼って飛ぶのだから一般には軽航空機に分類する、
というのがお約束なのではないのだろうか。
そんなこといったらツェッペリン飛行船も重航空機になっちゃうぜ。

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2010/03/06

うやまう、ということ

Flags
敬う気持ち、というのは自分の心の底から生まれる感情であって
人から強制されて無理にもつものではないと思っている。
たとえその人やモノがどんなに立派で好ましいものだったとしても、
また礼儀、慣習、あるいは常識として敬うべきものであったとしても
強要されたり、法律や規則で縛られた瞬間に色あせてしまう。
規則だから、罰則があるから、形だけでも取り繕うか…。
そんな気持ちになってしまったら、もう敬うとはいわない。
だから、そういう押しつけをしようとすることこそ
本当は大変な不敬行為ではないかと思うのだが。
Chairs
卒業式、そして入学式の季節になると、よくそんなことを考える。

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2010/03/05

火吹きだるま

Spitfire_001
中学生の頃、スピットファイアの意味を英和辞書で調べた。
確か「火ふきだるま」とか書かれていたように思う。
当時の辞書を処分してしまったので、定かではないが、
ひょっとしたら中年以上の人には記憶があるのでは。
Spitfire_002
火ふきだるまなんか見たことなかったけど、追求しなかった。
1970年代の前半のことだ。
もちろんインターネットなんかなかったし、
外国の正しい情報自体がごく限られていた。
追求できなかった、という方が的確かもしれない。
Spitfire_003
ふと思い出して、火ふきだるまを調べてみた。
いったい、どういうものなんだろう。
インターネットで画像検索をかけても、戦闘機ばかりヒットする。
結局、どんなものかはわからずじまいだ。
Spitfire_004
そもそも、本当にSpitfireに火ふきだるまという意味もあるのか。
どうも怪しいんじゃないかという気がしてきた(苦笑)。
実は「火だるま」だったりして…って、戦闘機には縁起でもないね。

1936年3月5日、スピットファイアは初飛行に成功した。

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2010/03/04

続・シャルル ドゴール空港のコンコルド

F_bvff
<コンコルドが飛ぶ空にしては低すぎる印象だけど…>
CDGに展示されているコンコルドを旅客機からの景色に合成。
元エールフランスのF-BVFF
ホテルに戻るタクシーから見た姿がとてもきれいだったので
あわてて降ろしてもらい強風の中をずんずん歩いていって撮った。
正面から受ける低い西日が腹の下までまわりこんで悪くない。
ただし路面の雪が凍ってスーツで歩くような状況ではなかったし、
撮影ポイントを求めて斜面を這い登る途中でコケてしまったし、
そのあとホテルまで歩く間に倒れてしまいそうな寒さでもあった。
今年の冬は、どこも寒いときはムチャクチャ寒かったもんなあ…。
撮れてよかったというより、凍死しなくてよかったというのが実感。
F_bvff_2
<ホテルに戻ってから汚れた二重窓ごしにぬくぬくと撮影>
夜はライトアップしていたけど、横殴りの寒風のなかを
もう撮りにいく根性は残っていなかった。

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2010/03/03

さわらないでね

May_1_1
<触ったら痴漢、とか書いた方がインパクトあったかも>

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2010/03/02

自称国技

Zeke10_001
零戦の撃墜王、坂井三郎さんは著書「大空に訊け!」の中で
「なぜ自分の尻も拭けないような超肥満大漢の力技の相撲をもって
"国技"と呼ぶのか、まったく理解できない」と言っている。
また相撲を国技と言い出したのは、太平洋戦争当時のNHKでは
なかったか、とも。

この、「相撲を国技と呼ぶ理由」には他にも諸説あるが、
いずれにせよたいした根拠があるわけではないことがわかる。
要は国技と自称するうちにそれが定着した、という感じだろうか。
もちろん定着させるだけの素地はあったのだろうけど。

その程度のことなのに、「国技だから」とか「国技なのに」とか
ことあるごとに鼻息荒く言う人がいるのには苦笑させられる。
もともと自称からのスタートなのだ。あまりこだわることなかろう。
要は、「ただの相撲」でしょ?

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2010/03/01

空き缶に浪漫

Amoi_can
<名も知らぬ遠き場所より、流れよる空き缶ひとつ>
よく見ると中国の厦門(アモン)の会社の住所が書かれている。
どこで捨てられたのかはわからんけど、たぶん大陸だろう。
柳田國男は海岸に流れついた椰子の実を拾って
遠い南の島に思いをはせたという。
それと同じようにこの空き缶にもロマンを感じないではないが…
ゴミは迷惑だよね。

ちなみに柳田國男が学生時代に椰子の実を拾ったのは
渥美半島のほぼ突端にある恋路ヶ浜というところらしい。
同じような地名がたくさんあるもんだね。
で、こちらの地名の由来となった恋物語も悲しい結末らしい。
そんなところを一人でブラついていた柳田國男も、
やはりせつない恋でもしていたのかな。

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