無人駅からの列車の乗り方
とある地方の無人駅で、僕は列車の乗り方がわからなかった。
というか、お金の払い方がわからなかった。
駅に券売機や整理券発行機でもあるかと思ったけど見当たらない。
列車に乗るときに料金を徴収されるのかと思ったけどされない。
ドアサイドに整理券の発行機らしきものはあったが動かない。
車内検札でもあるのかと思ったけどない。
幸いにして降りるのは終点、有人駅であることを知っていたので
そこで精算すればいいと思ってのんびりかまえた。
終点の駅で、僕は駅員さんを捜したが、改札にはいなかった。
着いたばかりの列車の面倒を見にいっているようだった。
僕と同じく精算したいらしいサラリーマン風の男が一人いたが
待ちくたびれたのか、しばらくしてからそのまま行ってしまった。
運賃を踏み倒そうという風ではなかった。たぶん急いでいたのだ。
僕は暇だったので、のんびり待ってからやっと180円を払った。
それが正しい乗り方、お金の払い方だったのかどうかは知らない。
おっとりしているが、大昔の話ではない。ほんの1ヶ月ほど前。
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