最後の最後で…
アメリカ行きの旅客機では、
最後の最後にボーディングブリッジでの抜き打ち検査がある。
全員ではないが、ランダムに選んだ乗客の手荷物を調べる。
もちろん乗客の安全を守るためだ。ありがたい、が…
<写真はイメージです>
以前、深夜便を利用して家族でグアムに遊びに行ったときのこと。
ただでさえ子連れには厳しい出発時間が機材トラブルで遅延。
さらにシップチェンジでゲートまで変更になって延々と歩かされた。
もちろん子連れのくせにそんな深夜便を利用した僕が悪い。
自業自得とはいえ、ボーディングがはじまったときはクタクタだった。
手荷物のほかに眠ってしまった小僧を抱えてよろよろと進むと
よりによって僕が最後の荷物検査で呼び止められた。
「どうして僕を選んだ?」
思わず語気が荒くなった。
係員は乗客の安全を考えてつらい仕事をしているのは承知だ。
その怒りは、くそテロリストどもに向けられるべきものだということも。
だが理不尽を承知で、僕はムカつく気持ちを抑えられない。
係員の人には本当に申し訳ないとは思うけど。
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