比喩のひとり歩き
<主翼上面の低圧部で断熱膨張した空気が霧を作っている>
飛行機はなぜ飛ぶのか。
わかりやすく説明しようと、多くの人が四苦八苦している。
厳密さに目をつぶった比喩を使うこともしばしばだ。
「たとえば、○○みたいなものですよ」とか。
それで「ああ、なるほど」といってもらうまではいい。
でも比喩は、あくまで比喩にすぎない。
それが真実として勝手に一人歩きしはじめてしまうのも厄介だ。
最近よく聞くのは「飛行機の翼はスプーンと同じ」という説明。
まあ、こういうのに突っ込みを入れるのも嫌いじゃないけど(笑)。
とりあえずホルテンの逆キャンバー翼でも見せて、
「どうして揚力が発生するんですか」とか聞いてみるのもいい。
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