20世紀少年だったということ
これまで、いくつもの絶版模型をガサツに作ってきたが
こいつについては少し、ためらっている。
カッチョいいモノグラムのボーイング2707。1/400スケール。
カナードつきのVG翼は、数ある計画案の中でも最もSFチックだ。
実はB2707というキーワードで「かぜたん」を訪れる人も多い。
あいかわらず、けっこう人気のある飛行機なのだろう。
この骨董プラモデル、正直に言ってけっこうなお値段だった。
でも、それが作るのをためらってしまう理由ではない。
僕は払ってしまったお金はあれこれ気にしないことにしている。
要は、これを本当に僕なんかが作ってしまっていいのかということ。
こんなキットが出ていたなんて、手に入れるまで知らなかった。
杞憂ならいいんだけど、もう絶滅危惧種なんじゃなかろうか。
僕は希少キットであることに価値なんか求めていない。
むしろ気軽に買って、気軽に作って遊びたい。
でもそんな僕が、作ってしまってもいいキットなのだろうか。
モノグラムが再販でもしてくれれば、少しは気楽になれるのに。
あるいは再販する気がないなら、せめて著作権を放棄してくれれば
サブマリン707みたいに誰かが複製品を作ってくれるんだろうか。
しかし、カッコいいでしょ。
僕が小学生の頃は、これは「遠い夢」ではなく「ほぼ現実」だった。
中学生か高校生になる頃には実現しているはずの飛行機。
僕らは、そんな風に信じられる時代に育った世代なんだ。
<そういえば…これも新たにデッドストック品を安値でゲット>
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