ヒッチハイク
高校時代は、どこでもよくヒッチハイクをした。
田舎道では、むこうから停まって声をかけてくれることも多かった。
沖縄で乗せてくれたアメリカ人の錆だらけのボロ車は
助手席の床に大きな穴があいていてとても楽しかった。
いま思えば座席ごと落ちる危険もあったかもしれないのだが。
だから免許をとったあとは、僕もよく乗せてあげた。
だけど、あるとき無性に不安を感じた。
降ろしたあと、自分の荷物がなくなっていないかを確認した。
なくなったものはなかったが、そんな自分にも嫌気がさした。
それから、あまりヒッチハイクはしなくなった。
どうして急に心配になったりしたのだろう。
なんとなく世の中が物騒になったと感じられたのかもしれない。
やれやれ。
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