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2009/02/19

Q2

Quickie2
<バート・ルータンが設計したタンデム翼機、クイッキーQ2>
複葉というには前後の間隔が開きすぎている。
どちらかを水平尾翼というほど大きさの違いがあるわけではないが、
いちおう前翼(下翼)はカナードと呼ばれ、ピッチ制御を担っている。
ただし、これを「先尾翼」と訳すのも悩む。
なにしろカナードが揚力の半分以上(約60%)を発生しているのだ。
ちなみにエルロンは後翼(上翼、あるいは主翼?)につく。
Quickie
<どこから見ても変な飛行機だが後ろから見ても考えさせられる>
前翼には翼端に車輪をつけるために下半角をつけたのだろうが、
下半角をつけることによってロール安定は悪くなるはずだ。
後翼の控えめな上反角で、それを補うことができるのだろうか。
あるいは前翼に下半角、後翼に上反角をつけることによって
少しでも両翼の干渉を少なくしようということなんだろうか。

またクイッキーでも先に失速するのは前にあるカナードなのだが
そのときにはエレベーターも失速してきかなくなっているはず。
どっちにしろ機首が下がるのを待つだけとはいえ、
どんな気分なんだろう。
前翼が失速しても後翼のエルロンはけっこうききそうなんだけど、
失速中に思い切ってロールさせたらどうなるんだろう。
さらに逆ラダーを蹴ったらスピンに入るんだろうか。

う~む、機会があれば乗ってみたい。

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