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2009/02/25

翼の上にはモノを置かないのが基本

F1intl_1
<30年ほど昔、月刊「航空情報」用に描いた1コマ漫画に彩色>

ジャギュア・インターナショナルが翼上面にミサイルを装備したとき
カッコいいのでぜひまたT-2やF-1でも真似してほしいと思った。
でもT-2は翼端にミサイルランチャーを装備できる構造なので
わざわざ翼の上なんかにミサイルを装備する必要はない。
搭載作業が大変だし、空気抵抗も大きくなる。

空気抵抗というのは速度の二乗に比例して大きくなる。
そして飛行機の翼は上面の方が下面より気流の速度が大きい。
だから翼上面にモノをおくと下面におくよりも空気抵抗が増える。
それに揚力というのはだいたい下面より上面に主に発生する。
その大事な翼上面のカタチを乱したくない。
これが翼上面にあんまりモノを置きたくない主な理由である。

ところがホンダジェットは翼上面にエンジンを配置した。
そして、従来以上の抵抗軽減を実現したという。
翼と胴体とパイロンとエンジンの干渉をうまく打ち消すような
そういう「スイートスポット」を発見したのだとかいわれているが
実は僕もまだよく理解できていない。
そんなこともありかなとは思っても、具体的なデータとか知らないし。

大型機の場合はエンジンを主翼前方の下に吊ることが
構造的にも有利になっているから
すぐにホンダジェットのようなレイアウトの飛行機はできないだろう。
でも、まだ意外なところにスイートスポットが隠れているのかも。
A330kai
<もちろんフォトショップでいじってます>

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