スペースプレーン
<NASMに展示されている民間初の宇宙船スペースシップワン>
スペースシップワンは色々な意味でユニークな宇宙船だが
低速度の弾道飛行のため耐熱対策もごく簡単ですませている。
最大速度はせいぜいマッハ3。時間も限られているので
空力加熱は最大で260度C程度にすぎないという。
1300度C近くまでなるスペースシャトルとは比較にならない。
それでもスペースシップワンの主翼前縁には
ロールアウト時にはなかった耐熱シールドが追加されているから
このくらいが現状の構造で耐えられる限界なのだろう。
商業飛行に使われるスペースシップツーもたぶん似たようなもんだ。
<ドイツ博物館の宇宙往還機ゼンガー2の模型を画像処理>
ところがヴァージンギャラクティカは次世代スペースシップスリーを
単なる宇宙弾道飛行船ではなく2地点間宇宙船にするという。
ロンドンからシドニーまで2時間で飛ばすというが
例によって母機で上空まで運んでから空中発進させるならば、
たぶん弾道飛行中の速度はICBMなみになるのだろう。
要するにスペースシャトルと大差ない速度で大気圏に突入する。
こうなると、マジな耐熱システムが必要になるはずだが、
また、あっと驚くような仕組みを考えているんだろうか。
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