街のたからもの
<スイスで見かけたオモチャ屋さんのショーウインドウ>
知らない街を探検しているときに模型屋さんを見つけたら、
とりあえず入ってみる…というのが基本だろう。
フトコロがあたたかいときなら、何かひとつくらいは買う。
まあ、旅の土産みたいなものだ。
特に欲しいわけでも、買わなきゃならないわけでもないが、
とりあえず何か記念に買ってしまいたくなる。
昔、小僧とチャリで遠出したときに見つけた小さな模型屋さんでは
ガンプラのザクを買った。ちょっと高級な、MGシリーズだ。
だけどそこの親父さんは、「ちょっと待ちなさい」と渋い顔をした。
「キミには、まだちょっとむずかしいんじゃないかな」
しかし小僧は、実はけっこうガンプラを作るのが得意なのだ。
「大丈夫です。いくつか作ったことがありますから」
そういうと、親父さんはようやく納得して会計をすませてくれた。
ふいに、子供の頃よく相談に乗ってくれた模型屋さんを思い出した。
小さな店は、模型屋に限らず商売が厳しいのではないかと思うが
こういうお店は街の宝物のような存在だと思う。
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