プロカメラマン
高校時代、航空雑誌を見て「こんな写真を撮りたい」と思う一方で
「こんな写真なら僕でも撮れそうだな」とも思った。
それは決して傲慢でも不遜でもなく、また間違いでもなかった。
航空雑誌に限らず、改めて雑誌や新聞の写真を吟味してみれば、
場数を踏んだ高校生なら撮れそうな写真がほとんどだとわかる。
とりわけ写真がうまくなくてもプロにはなれる。
それを証明する例は、僕も含めて世の中にはごろごろしている。
僕は謙遜はしない。これは多くの人の実感だと思う。
毎年、僕のところに送られてくる確定申告の用紙には
「美術家用」と書かれている。カタカナでいえば「アーティスト」か。
自分が美術家だとか、もちろん芸術家だとかという自覚はない。
たぶん違うから、自覚なんかできるはずがないのだ。
一方で美術家であると自認するカメラマンも大勢いそうだが
それに見合う作品を撮る人はあまりいないかも(爆笑)。
…などというようなことを同業者の飲み会でもよく話しては、
ケンカになったりする。それはそれで楽しい…マジで。
ちなみに写真がうまくなくてもプロのカメラマンにはなれる。
一方で写真がうまいだけではプロのカメラマンにはなれない。
それを理解しないでプロに転向しようと失敗したアマチュアも多い。
ご参考まで。
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