香港のファルマン複葉機1910年型
1910年12月、徳川好敏大尉は日本初の公式飛行に成功した。
飛行機はフランス製のアンリ・ファルマン1910年型複葉機。
閉館した秋葉原の交通博物館に展示されていたのだけど
その後どうなってしまったのだろう。
それはともかく、徳川大尉から3ヶ月後の1911年3月18日に
香港の沙田で同じファルマン1910年型が飛行している。
パイロットはベルギーの飛行家チャールズ・ヴァン・デン・ボーン。
(ワロン語もフラマン語もできないので発音には自信ないけど)
これが香港で最初の飛行といわれている。
チェック・ラップ・コック空港に展示されているのはそのレプリカ。
1997年11月15日に実際に飛行したものだ。
飛行時には現代のライカミング150馬力エンジンを使用したが、
現在は展示用のノーム・ロータリーエンジンに交換されている。
エンジン以外はできるだけオリジナルに忠実に作られたというから
ファルマン複葉機のディテールを観察するにはいい資料といえる。
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