僕を酔わせた飛行機
<那覇基地で活躍する海上保安庁のYS-11>
僕は、さいわいにして飛行機で酔うということはまずない。
乱気流はもちろんアクロとかでブンまわされても、たいてい平気。
酒に酔ってトイレでゲロ吐いたことはあるけど…(笑)。
ただし一度、昼メシが食えないほどの気分になったこともある。
そのときに乗っていたのが海上保安庁のYS-11だった。
季節風の強い冬場の公害パトロール飛行。
羽田から離陸して本州の南岸沿いに四国沖まで飛び、
さらに南下してからタンカールートに沿って羽田に戻ってきた。
YSでこんなに長時間、長距離を飛べるのかというようなミッション。
しかも違法船の監視だから気流の悪い低空ばかりを飛び
ときには海面ぎりぎりまで降りるという機動を繰り返した。
もともと乗り心地がいいとはいえないYSでは、かなり過酷だった。
で、用意していた弁当は、見たくもない気分になった。
なのにクルーのみなさんはうまそうに弁当を食っているのを見て
「すげ~な」と思った。まだ大学に通いながら仕事をしていた頃。
そのときの写真…つぶれちゃった出版社に預けっぱなし(涙)。
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