馬とロバ
社会人になって間もない頃、中学時代の恩師を訪ねた。
東京からはるか離れた山の奥に引っ込んでいたのである。
着くと、あいさつもそこそこに「予約してるから」と連れ出された。
そして、近所の乗馬クラブで馬に乗せてくれた。
突然のことで驚いたが、粋なもてなしだなあと感心した。
馬って、上から見るとすごく首が細いんだね。

そういや、この前の取材でお世話になったフランス人は、
パリ郊外にロバを飼っていると話してくれた。
「いつも悲しそうな眼をしていてね。でも、とても賢いんだよ」
フランス語では知らないが、英語のドンキーという言葉には
ちょっと小バカにしたような響きがある。
でも、そのムッシューの愛情たっぷりの話を聞くうちに
ロバもいいなあと思った。
うちでは飼えないけどね。
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