場外着陸
僕が初めて場外着陸を経験したのはハンググライダー。
遠野の大会で欲をだして、決められた着陸場まで行けなかった。
なるべく安全そうな、障害物の少ない空き地をさがして、
風や地面の状態を推測しながらおそるおそるアプローチした。
たかがハンググライダー、と思うだろう。
だが未知の不整地への着陸が命がけということに変わりはない。
無事に降りてから、「場外着陸ってすごいな」と思った。
アメリカではヘリコプターは、たいていどこでも降りられる。
ここには降りてはならないと決められた場所以外は、原則OK。
ヘリコプターはそういう乗り物だとはいえ、
やはり初めての、離着陸場として整備されていない場所に
着陸するのには相当のプレッシャーがかかるもんだと思う。
そうした経験をたくさん積むことは、技術的にはもちろん
精神的にもパイロットを鍛えてくれると思うのだけど、
日本ではアメリカとは逆に原則としてどこにも降りられない。
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