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2007/09/16

インターネットでお料理

Meshi01

たとえば親子丼やギョウザ、あるいは豚汁などを作るときにも、
僕はいちいちインターネットで作り方を調べる。
何度も作っているけど、作り方を覚えないようにしているのだ。
以前ある航空保安設備のエンジニアさんが
「作業の手順は暗記しないようにしています。
不完全な暗記に頼るとミスをしてしまう可能性がある。
だから面倒でもいちいちマニュアルを見ながらやっています」
と話してくれたことがある。なるほどなあと感心した。
僕が料理の作り方を覚えないのも同じ理由だ(…信じた?)。

ご親切にも、料理のレシピを公開しているWEBは山ほどある。
その中から簡単そうに作れるものを選んで参考にさせていただく。
基本は減点法。まず、わからん用語を使っているのはNG。
「にんじんはナントカ切りにします」って、どういう切り方なんだろ。
千切り、みじん切り、短冊切り、乱切りくらいは知っているが、
名前からはまるで想像のつかない切り方もある。
またWEBで調べればいいんだろうが、面倒なんでパス。

あとは「塩こしょうを適量ふりかけます」とかの「適量」ってやつ。
それがわかっていたら、苦労しない。
こちらは作り方がわからないからこそ調べているド素人なのだ。
「このくらい常識でしょ」ってな書き方をされるとお手上げ。
「こさじ半分」とか「何グラム」とか「ひとふり」とか「パラパラと」とか
せめてそういう表現なら見当もつくが「適量」じゃあ幅が広すぎる。
こういうWEBも、さっさとパスさせていただいて別のやつを捜す。

ワケのわからん海外の香辛料やら調味料を多用するものも多い。
それだけで(味はともかく)料理がおしゃれに見えるし、
書き手のインターナショナルな感覚に頭がくらくらしそうになるが
我が家にはそういう立派なものは置いてないのでこれもパス。

かくも非合理的かつ自分本位な判断基準で厳選されたレシピを
うやうやしくプリントアウトして僕はキッチンに立つ。
しかし多少の創意工夫も必要ではないかということで、
自己流に、さらに大幅に簡略化してやっつけてしまうわけだ。
レシピの作者が見たら、泣くような料理ができる。

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