« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »

2007/09/30

人喰い未遂

眠っている間に見る夢というのはだいたい支離滅裂で
「変な夢を見たんだよ~」と聞かされてもさっぱり面白くない、
とはわかっているが…。

僕は夢の中で人肉を食わされそうになったことがある。
どこかレストランのようなところで、
ごく当たりまえのように皿にのせて出されたのである。
たぶん背中あたりの肉、明らかに人肉という部位ではなかったし、
「人肉だから食ってはいけない」という常識や世界観もなかった。
それでも、なぜか非常に不愉快で、食ってはいけないと思った。
起きてから、「食わなくてよかった」と思った。
ずいぶん昔のことだけど、まだ覚えているところを見ると
けっこうショックだったんだね。

ちなみに自然界では共喰いは珍しくないし、
南太平洋の某島国では博物館にカニバリズムの展示がある。
自国の歴史を直視した、立派な展示である。
もちろんそれを見て「自虐的だ」なんて思ったりはしない(笑)。
Mojave01a
<古い飛行機も、よく共喰いしてるよね>

|

2007/09/29

フィルムカメラでも駄目なの?

僕の同業者にはまだフィルムカメラを使っている人も少なくない。
フィルムならではの色合いが捨てがたいという理由もあれば、
あのくだらない(とあえていおう)離着陸時のデジカメ禁止のため
空港周辺の景色を撮るために不可欠であるという理由もある。
Zurich01
<フィルムカメラは、まだしばらく大切にしましょう>

ただし、それでも油断はできない。
某カメラマンもわざわざフィルムカメラで撮っていたそうだが
客室乗務員に「ダメです」と制止されたそうだ。
「フィルムカメラなんですけど…」といってもダメだったとか。
僕の認識ではフィルムカメラはOKのはずだが、
最近の若い客室乗務員はフィルムカメラなんか知らんのかも(涙)。
ちなみに航空局の指針ではデジタルカメラは離着陸時は禁止だが
普通のフィルムカメラは特に対象となっていない。
機内放送でいうように「すべての電気・電子機器」を厳密にとれば
電子回路を組み込んだフィルムカメラも駄目だといわれそうだが、
航空局はカセットプレーヤー、電気カミソリ、電卓などについては
離着陸時を含めて常時使用可能であると例示している。
必ずしも「電子回路が入っているから」というわけではなさそうだ。
ならばフィルムカメラも、やはり問題なさそうだと思うのだけど。
少なくともキヤノンF-1ならモードラはずせばオッケーかな?
電池なくても、ぜんぜんへっちゃらだもんね。

ああ、くだらない。いつから旅客機はそんなに軟弱になったのだ。
他にこんなにアホなことをいう交通機関がどこにある?
B787はどうせスケジュールの遅れついでに(苦笑)、
電子機器でもへっちゃらですよ~という飛行機にしてほしい。

|

2007/09/28

未来はさりげなく

1970年の未来は、まだキラキラしていた。
すでに人類は月に足跡を残し、コンコルドも初飛行していた。
21世紀にはドームで囲まれて、チューブの中を車が行き交う、
そんな「未来都市」が実現しているのだろうと思っていた。
当時、僕はまだ小学生。
そんな幻想が崩れたのは石油ショックのせいだけではあるまい。

たとえばマンションを買うと、30年くらいのローンを組む。
大地震でもなければ、そのマンションは30年は建っているだろう。
まるで未来的ではない、普通のマンションが30年後もそこにある。
「ぜんぜん未来っぽくないじゃん」
ということに、気づいてしまったのである。
実際、21世紀の街並みはぜんぜん未来っぽくなっていない。
Tachikoma007c
<未来ってけっこう地味かも…>

ただ、20世紀のマンションに昔ながらに暮らしていても、
僕たちの生活は着実に変わっている。
未来はさりげなく、身の回りに染み込んできているのだ。
Tachikoma007d
<未来の工事現場>

|

2007/09/27

F-14トムキャットの主翼の汚れ

F-14トムキャットのプラモデルを作るときは翼の塗装が悩ましい。
可変後退翼を動かして遊んでいるうちに(もちろん遊ぶ)、
胴体との干渉で塗料がはげたり傷ついたりすることが多いからだ。
でも、実機でも似たようなもんだと思えば、多少は開き直れる。
Vgwing01
<おお、僕の作ったプラモデルとそっくりに汚い…笑>

引退したF-14は各地の博物館などで見られるようになったが
ほとんどはスペースの関係からか、その方がカッコいいからか、
主翼を一杯に後退させた状態で展示されている。
航空ショーの地上展示などでも、だいたいそうだったような記憶。
だから半開きで展示してくれているところはありがたい。

ただし展示機もリペイントされたら、
こういうのは見られなくなってしまうだろう。

|

2007/09/26

がんばれ大島牛乳

Oshimamilk01
<地元の名産として大島空港に展示されていた大島牛乳>

Oshimamilk02
<大島牛乳から作る大島バター。1個1000円以上した高級品>

いずれも2003年撮影。でも実は、飲んだことも食ったこともない。
くわしい事情は知らないが、今年2月に破綻してしまったらしい。
いまは元従業員の方々が再建をめざしてがんばっておられる。
なんだか大変そうだけど、のんびりしたブログもある。

事情もわからずに何となく応援してしまうのは、
去年12月に新中央航空が大島線をドルニエ228化したときに
大島でここの牧場の牛たちに少し遊んでもらったからなのだ。
Oshimamilk03
経営破綻のあと、牛たちもだいぶ減らされてしまったらしい。
とにかく残念で、再建の動きを知ってから密かに応援している。
見事に再建されたら、今度こそ大島牛乳を飲んでみたい。

|

2007/09/25

偏差値世代なんだね

Rodin01
新聞に出ていた子育てパパ力検定。
最初は「子育てバカ検定」って読んじゃったよ。
そっちの方が面白かったろうに…残念。

しかしまあ、なんでも検定とかやるの好きだね。
これをきっかけに育児を考えてもらうという趣旨は悪くない。でも

「2007年3月、ソフトバンクグループ主要4社は、
育児支援制度拡充策として出産祝金を増額すると発表しました。
第1子誕生時には5万円、
では、第5子以降ではいくらが支給されるでしょうか?」
(公開されている練習問題のひとつ)

どうしてこんな知識が子育ての力を測る尺度になりうるんだ?
これじゃ子育てバカ検定どころか、ただのバカ検定。
偏差値世代の親たちのやる気をそぐことにならなければいいけど。

|

2007/09/24

ロボット飛行機

Himat07a
<HiMAT宇宙バージョン。なんたってNASAが絡んでいるのだ>

Himat07b
<HiMAT海中バージョン。なったってフォトショップだもの(笑)>

※NASMに展示されているHiMATに適当な背景を合成。

そういえば米陸軍は9月1日、MQ-5ハンター無人機を使って
イラクの「敵性戦闘員」を攻撃し、2名を殺害したそうだ。
遠隔操縦される無人機を一種のロボットと考えると、
アシモフのロボット三原則はあっさり破られてしまったことになる。
なんとなく…やれやれ。

|

2007/09/23

今年の秋分の日

Zaku07
<昼間でも影がだいぶ長くなってきた。今日が今年の秋分の日>

最近の祝日は日曜と連休にするために月曜に置くことが多い。
いわゆるハッピーマンデー制度だ(別にハッピーじゃないけど)。
だから以前は9月15日だった敬老の日が今年は9月17日となり
来年はまた(9月第3月曜の)9月15日となる。もちろん連休。
ところで今年は秋分の日も連休になったが、
これは秋分の日が日曜だったから月曜が振替休日になっただけ。
ハッピーマンデーの連休とは内容がいささか異なる。

実は春分の日や秋分の日は毎年の日付が確定していない。
これらは地球の運行、春分と秋分に合わせて決められるから、
前年2月に国立天文台が発表するまでは決まらないのだ。
ちなみに来年の春分の日は3月21日(今年は3月20日)、
来年の秋分の日は今年と同じ9月23日である。
そして再来年の春分の日と秋分の日は、まだ確定していない。
本当は10年後の春分と秋分だって簡単に計算できそうだけど
地球が突然、とまってしまうかもしれないものねえ。

|

2007/09/22

トイレで写真を撮る

はじめてアメリカに行ったとき、まず空港の公衆便所で驚いた。
男の小用便器の位置がすごく高かったのだ。
アメリカ人でも小柄な人はちょっと困るのではないかと思った。
それが原体験になって…というわけじゃないけど、
僕はときどき海外のトイレの写真を撮ったりしている。
他に人がいると撮れないから、けっこうチャンスは少ない。
だから撮れるときには撮っちゃおうかなという感じ。
変態あつかいされないかと、けっこうドキドキするけど。

Toilet01
<身障者対応の広い仮設トイレ。アメリカ>
こういう仮設トイレはすぐに汚れるから、朝一番に撮影。
便座シートまで用意されているのは珍しい。
ちなみに汚れたあとは…あんまり撮る気にならないな。

Toilet02
<便座をつければ「大」でも使えそうな「小」用トイレ。アメリカ>
床の汚れを防止するためか、手前への張り出しが大きい。
ここはそんなに高さはないし、ご親切に子供用も用意されている。

Toilet03
<なんというか…男子用の連れション型
いまでもたまに公園とか、昔は駅なんかにもよくあったタイプ。
ただし、これはニューカレドニアのトントゥータ国際空港のトイレ。
天国にいちばん近いトイレ、といえるかもしれない。

|

2007/09/21

空港の一時停止標識

空港の横断歩道に続いて、今度は一時停止の標識。
Stopsign01
いったん停まって右左。やっぱ、上も見た方がいいのかなあ。

Nh777a01
空港では飛行機優先です。

んでもって、今日からまた交通安全週間だそうです。
まったく、次から次へとナントカ週間ってのが続くもんだね。

|

2007/09/20

またまた金魚虐待

Chochin03
<そろそろ祭りのシーズンも終わりだね。さびしい>

今年も懲りずに、何度か金魚虐待を楽しんだ。
ただし、捕れた金魚はもらわずに帰った。
なんたって我が家にはまだ去年の金魚が3匹もいる。
過保護にしていたんで、巨大化しちゃったのだ(涙)。
Kingyo07
<黒いデメキンはちょっとそそられたんだけどなあ>

今日から動物愛護週間だって。
そういや祭りの人ごみでベビーカーを押してる女性に道を空けたら
乗ってるのは人間の赤ん坊ではなくお犬さまだった。
荷物カートとかじゃなくて人間用のベビーカー。
最近はお犬さま用のスリング(抱っこひも)もあるらしい。
もちろん足の不自由なお犬さまって可能性もあるだろうが
「ズが高い!」って怒られるんじゃないかとドキドキした。

かと思えば都道府県に引き取られる犬猫は年間約40万匹で、
その大半は殺処分されているそうだ、よく知られた話だけど。
でも、それで泣くという人はあんまりいないみたいだね。
たとえば数十頭の犬が虐待されているなんてニュースが流れると
あちこちで愛犬家の人たちが涙をながしながら大騒ぎする。
それを救おうという団体に数千万円もの募金が寄せられる。
でも1日1千頭以上という殺処分の話はあまり盛り上がらない。
ま、そういうもんだよね(苦笑)。

僕は捨てられ、処分される犬猫はもちろんだが、
その処分を担当する人に同情してしまう。それこそ泣ける。
民営化して動物愛護団体が肩代わりしてあげられないものかな。
自ら殺処分するのがイヤなら、何か名案でも考えてくれるのでは。

|

2007/09/19

世界最初の飛行機工場

Wright02_1
<以前紹介したライト兄弟の自転車店の外観>

Wright03_2
<建物の裏手は飛行機の工房になっている>

ライト兄弟のフライヤーは世界で最初の飛行機だから、
それを製作したこの自転車店こそ世界最初の飛行機工場。

|

2007/09/18

進化の方向を誤る

Formula1_1

最近のF-1の空力設計はすごい。
ワケのわからない曲面構成や空力デバイスの数々に、
「お~、すっげ~」とまずは圧倒され、ふむふむと感心し、
それぞれの意味を自分なりに考える楽しさがある。
それは、もはや飛行機の単純な延長では理解しきれない。

だが、考えているうちにアホらしくもなる。なぜだろう。
それはたぶん、F-1の存在自体が陳腐化しているからだ。
「タイヤとドライバーがむき出しのクルマで競争しましょう」
ごく単純化すれば、それがF-1レース。
「むき出し」に何の意味がある…とは、以前は考えなかった。
だが、そのために究極の人智と技術が投入されているのを見ると
「何のため?」と問い直さずにはいられない。
最近のF-1の空力デバイスの多くは、
無意味な条件下で勝つためのきわめて特殊な技術に思える。
最速のクルマをめざすでも、最良のクルマをめざすでもない。
ただ「むきだしで」という変なルールを追求するためだけに
特異な技術をどんどん先鋭化させているだけではないのか。

F-1の進化の方向性には、もう合理性が感じられないんだ。

|

2007/09/17

1億ヒット

100million
スカイライナー、7月で利用者が1億人を突破したんだって。
1億ヒット、「ちょっと」先を越されちゃったな(笑)。
風の探検隊、本日で3周年です。

しかし成田空港は遠い。うちからだとスカイライナーよりも
新宿から成田エクスプレスに乗って行く方が便利なのだが、
その料金は往復6千円以上かかる。
つまり東京ディズニーランドの1日パスポートよりもさらに高い。
家族3人で旅行するときは往復だけで2万円もかかってしまう。
かつては東京と成田空港を新幹線で結ぶ予定だったというが
並の特急でこの金額。新幹線ではいくらかかっていたのだろう。
まったく人を馬鹿にした話である。

さらにいえば東京駅の成田新幹線ホームに予定されていたのは
現在の京葉線ホームのあたりなんだという。
あの地下通路を延々と歩いていく、果てしなく遠いところだ。
あそこを大きなスーツケースを転がして…。まったくぞっとする。
もちろん「他に適当な場所がない」とかいろいろ事情はあろうが、
根本にはお役所(国鉄)の利用者軽視があったのだろう。
それはJRになった今も、まるで変わっていないように感じる。

たとえばJR東日本は、長く京浜東北線の快速電車を
浜松町駅に停車させなかった。
浜松町は、いうまでもなく東京モノレールの始発駅である。
日本を代表する空港への代表的なアクセスポイントである。
地方からの多くのお客さまを迎え入れる東京の玄関口である。
なのにようやく快速電車を停めるようになったのは、
2001年に東京モノレールの経営権を手にしてからだ。
乗客の利便性ではなく自分たちの商売の都合で動いただけ。
それでよくぞ「公共交通機関」などと胸をはれるものだ。

スカイライナーにしたって最初の頃は不便きわまりなかった。
ターミナルまで直接乗り入れが認められず、
いまの東成田駅からバス(別料金)に乗り換えて行かされた。
「京成なんざターミナルまで直接乗り入れさせるものか」というのが
「愛されるナリタ」をめざす運輸省や空港公団の意向だったのだろう。
「国鉄と同じお役所同士」という美しい仲間意識なのかな。
スカイライナーがようやく直接乗り入れできるようになったのは、
成田エクスプレスの開業に合わせた1991年のことである。
1978年の開港から13年も、僕たちは大変な不便を強いられた。
「あれは国鉄が新幹線のために確保した線路であり、駅である」
なんていうなよ。だから「利用者不在だ」っていうんだ。

ちなみに今も京成とJRとの乗り換え駅である日暮里には
JR東日本は京浜東北線の快速電車を停めていない。
ま、いまさら驚きもしないけど、
建設中の新線ができても、やはり停めないのかなあ。
成田高速鉄道の株主にはJR東日本も名を連ねているのだが。
どうなるのか、楽しみ。

|

2007/09/16

インターネットでお料理

Meshi01

たとえば親子丼やギョウザ、あるいは豚汁などを作るときにも、
僕はいちいちインターネットで作り方を調べる。
何度も作っているけど、作り方を覚えないようにしているのだ。
以前ある航空保安設備のエンジニアさんが
「作業の手順は暗記しないようにしています。
不完全な暗記に頼るとミスをしてしまう可能性がある。
だから面倒でもいちいちマニュアルを見ながらやっています」
と話してくれたことがある。なるほどなあと感心した。
僕が料理の作り方を覚えないのも同じ理由だ(…信じた?)。

ご親切にも、料理のレシピを公開しているWEBは山ほどある。
その中から簡単そうに作れるものを選んで参考にさせていただく。
基本は減点法。まず、わからん用語を使っているのはNG。
「にんじんはナントカ切りにします」って、どういう切り方なんだろ。
千切り、みじん切り、短冊切り、乱切りくらいは知っているが、
名前からはまるで想像のつかない切り方もある。
またWEBで調べればいいんだろうが、面倒なんでパス。

あとは「塩こしょうを適量ふりかけます」とかの「適量」ってやつ。
それがわかっていたら、苦労しない。
こちらは作り方がわからないからこそ調べているド素人なのだ。
「このくらい常識でしょ」ってな書き方をされるとお手上げ。
「こさじ半分」とか「何グラム」とか「ひとふり」とか「パラパラと」とか
せめてそういう表現なら見当もつくが「適量」じゃあ幅が広すぎる。
こういうWEBも、さっさとパスさせていただいて別のやつを捜す。

ワケのわからん海外の香辛料やら調味料を多用するものも多い。
それだけで(味はともかく)料理がおしゃれに見えるし、
書き手のインターナショナルな感覚に頭がくらくらしそうになるが
我が家にはそういう立派なものは置いてないのでこれもパス。

かくも非合理的かつ自分本位な判断基準で厳選されたレシピを
うやうやしくプリントアウトして僕はキッチンに立つ。
しかし多少の創意工夫も必要ではないかということで、
自己流に、さらに大幅に簡略化してやっつけてしまうわけだ。
レシピの作者が見たら、泣くような料理ができる。

|

2007/09/15

欠番なの?

Af002a
<AF002便、ニューヨークJFK空港行き、10時30分発>
マニアならため息をつくコンコルドのフライト、の名残。
で、AF002便って欠番になっちゃったの?
検索かけてもよくわからん。
きっと次のSSTが就航するときには復活させるに違いない。
あんまり根拠のない予測だけど。
つーか、実はまだどっかの路線に使われていたりして?
Af002b
<CDGのコンコルド専用カウンター>
ぜいたくな飛行機だったけど、成り金趣味じゃなかったのがいい。
Af002c
<ターミナルから指をくわえて見送ったAF002便>
そういやコンコルドってAPUがついてないんだよね。
スポットで地上からの高圧空気を使ってまずエンジンを始動し
それからおもむろにプッシュバックしていった。
バイザーを下げるのはこのあとだ。カッコつけてたのかなあ(笑)。
あるいはワイパーを隠してたのか(爆笑)。

|

2007/09/14

また缶コーヒーを飲んでいる

Jcg01
<ジョージア缶コーヒーについていた海上保安庁フィギュア>

最近はオマケの中身がわかるのがありがたいが、
オッサンがコンビニの飲み物棚をガサゴソするわけにもいかぬ。
かろうじて飛行機関連モノだけ、ゲットできたけど。
YS-11とガルフV、スパピューと、それを載せる「しきしま」。
柔らかい素材なんで、翼なんか歪みまくり。
「787の主翼ってこんな感じかなあ」と、グニュグニュしてみた。

ちなみに下に敷いてあるのは、海上保安庁のウインドブレーカー。
某海運会社の会長閣下からのいただきものだが、
僕にはちょいと小さいので小僧の成長待ち。

|

2007/09/13

宇宙船のタイヤ

与圧された旅客機の胴体にはとても大きな力がかかる。
機内を加圧することによる、風船のように膨らもうとする力だ。
ではタイヤはどうなってしまうのだ、とは思わないだろうか。
なにしろ旅客機の脚収納庫は与圧されていない。
空気(といっても、たいてい窒素)を入れたゴムタイヤは、
気圧の低い上空ではパンパンにふくれて破裂したりしないのか。

もちろん大丈夫だ。そのくらい、まるでへっちゃらだ。
ゴムタイヤといっても強度を持つのは強いプライコードだ。
タイヤの空気圧は(機種にもよるが)旅客機なら14~15気圧とか
戦闘機の高圧タイヤなら20気圧を超えるものもある。
普段からそれだけの高圧に耐えられるように作られているのだ。
一方で、普通の旅客機の上限高度である4万フィートあたりでも
周囲の気圧は0.2気圧程度に下がるにすぎない。
つまりタイヤは地上より0.8気圧ほど大きな力で膨らもうとするが
それは20気圧が20.8気圧になる、という程度にすぎない。
要するに、ズサンな人の空気圧調整の誤差の範囲(笑)。
着陸直後の熱で空気が膨張する方がよほど深刻なのでは。

実際、スペースシャトル・オービターのタイヤにしても、
普通の航空機用タイヤの常識を大きく外れるものではない。
「真空になっても、たかだか1気圧差ですからね」
と、某航空会社の技術屋さんにいわれたことがある。
タイヤではないが、某時計メーカーの人もそんなこといってたな。
宇宙空間用の時計といっても、そんなに大変じゃないんですよと。
それいっちゃうと、時計マニアの人はガッカリするだろうけど。

ただし月面車用となると普通のタイヤとはだいぶ違う。
わざわざ空気を入れてやる必要なんかない。
アポロ計画で使われたものは金網みたいだったし
ルノホートもご覧の通り。こんなもんでいいんだよね。
Lunokhod08

|

2007/09/12

サイゴンではクラクションがマナー

Fordmodelt01
<T型フォードの運転席>
クラクションらしきものは見えないけど、ついてるんだろうなあ。

僕はクラクションを鳴らされるのが嫌いだ。
だから、やたらとクラクションを鳴らす人も嫌いだ。
ときどきクラクションが原因で殺人事件が起きるのも、理解できる。

が、かくいう僕もクラクションを鳴らしまくったことがある。
日本ではなくてベトナムでだけど。
そのときはホーチミン(サイゴン)でスーパーカブを借りて走り回った。
とにかくホーチミンではバイクがすごい密度で走っている。
しかも借りたバイクも含めてほとんどバックミラーがない。
そして誰もがロクに後方確認もしないで好き勝手に右折左折する。
いちおう、どう動かれてもいいように備えてはいても、限度がある。
そこでクラクション。危なくなってから鳴らすのではない。
「後ろにいるぞ~、注意しとくれ~」という意思表示で鳴らす。
ある意味では鳴らした方が親切、マナーみたいなものだ。
かくしてホーチミンの街中は日がなクラクションの嵐となる。
まさか日本でクラクションを鳴らしまくるドライバーが
ホーチミンと同じ理由で鳴らしているとは思わないけど。

ちなみに僕の感じるところではクラクションを鳴らす頻度と、
その国や地域の車文化の成熟度には相関があるように思う。
で、いわゆる先進国ほどクラクションを聞く機会は減るが
例外が某アメリカ合衆国のニューヨーク。
ベトナム戦争でのサイゴン滞在経験者が多いのかな。
あるいは単純に、車文化の成熟度が低い。

|

2007/09/11

小さな飛行機を作って飛ばそう

飛行機の操縦訓練用の教科書を見て「ダメだ、こりゃ」と思った。
英語だから…というのはともかく、知らない内容ばかり。
僕はいちおう大学で航空を勉強していたから、
自家用パイロットの学科くらいチョロいのではと思っていた。
しかし大学と飛行学校で学ぶことはまるで違ったのである。

それと同じように飛行機を作るために必要な知識もまるで違う。
幸か不幸か、僕は本物の飛行機を作ったことはないが、
彗星艦爆のレストアでは実機を切り貼りする手伝いをした。
「はあ~、なるほどね~」と感心することばかりだった。
「山名正夫さんは凝りすぎなんだよ」と呆れられた複雑な構造も
自らの目や手で実感することができた。
やはり物事、やってみなければわからないことは多い。

飛行機の免許は、その気になれば比較的簡単にとれる。
プロとして活躍できるかはともかく、免許だけなら敷居は低い。
だが飛行機を作る機会というのは、そうそうあるものではない。
僕が知る限り、日本で一般の人を広く受け入れているのは
岐阜のかかみがはら航空宇宙科学博物館を拠点に活動する
NPO法人MACH B&F(マック・ビーアンドエフ)くらいである。
「みんなで集まってちっちゃな飛行機を作って飛ばそう」の頭文字。
アメリカ製のキットプレーン「バンスRV-6A」を作っている。
Machbf01
僕も一度取材に行ったときに誘われて入会させてもらった。
手先は不器用そうだが東京からでは滅多に参加できまいと、
会員の皆さまも安心して受け入れてくれたのだろう。
実際には僕よりも不器用そうな人もけっこういるので(誰だ?)
たぶん誰でも歓迎されるはずだ。
リベットの1本でも苦労して自分で打ってみると、
飛行機を見る目がちょっと変わるかもしれない。
「やっぱプロが打ったリベットはきれいだな~」と惚れ惚れしたり
「おいおい、あのリベット…」とドキドキしたり(爆笑)。

ドキドキしたい人は「MACH B&F」で検索してみてください。

|

2007/09/10

たまにはグルメなわたくし

世界を旅する阿施光南(爆笑)の胃袋を支えるのは、
世界のマクドナルドだ(涙)。
Bigmac01
<チューリッヒのビッグマックセット。約1200円>

とはいえ、皆さまのご厚意にすがって、
たまにはジャンクじゃないものを食わせていただくこともある。
今回は鹿児島のKさんがいいところに連れて行ってくれた。
Somen01
回しそうめん、っていうのかなあ。流し撮りもばっちり(笑)。
「鹿児島ではこれが普通です」といわれると泣ける。
これまで何十回となく鹿児島に行っているのに、知らなかった。
鹿児島のビッグマックなら、何度も食ったのだが…。
スポンサーのHさまも、ありがとうごぜーました。
あえて値段は、聞かないことにします。

ちなみにこんな景色を見ながら食べた。素晴らしい。
Somen02
展望デッキに「くそフェンス」を追加した空港で粘るより
こっちの方がずっと楽しい…、残念ながら。

空港セキュリティの強化は時代の要請かもしれないが、
いくらなんでも鹿児島空港デッキの新フェンスはひどすぎるだろう。
鹿児島には全国レベルの航空写真を撮る人も少なくない。
そんな人たちに事前にちょっとでもアドバイスを求めてくれれば、
セントレアのようなスマートな解決法がとれたかもしれないのに。
同じものを1メートル手前に置くだけでもよかった。費用は同じだろ。
保安担当者には写真愛好家なんか虫けら同然かもしれないが、
愛好家にも愛されなくなった空港なんか哀れなもんだぜ…と
せめて強がってみたい(涙)。

|

2007/09/09

蜘蛛の巣

蜘蛛の巣といっても糸みたいなやつじゃなくて、
綿みたいなフワフワが壁にへばりついているようなの、あるでしょ。
よくわからんけど、あれ蜘蛛の巣じゃないのかなあ。

飛行機もしばらく飛ばさないでおくと、エンジンとかご覧の通り。
蜘蛛の巣みたいなもので穴が半分くらいふさがってしまう。
ま、それでもちゃんと飛べるから気にしないんだけど。
767aa01
あっ、これ蜘蛛じゃなくて雲なんですか。
へえ~、エンジンの中にも雲ができるのかあ(しら~)。

「いつも『かぜたん』でくだらないウソ話ばっかり書いてるから、
もう誰も阿施さんの記事なんか信じてませんよ」と、
若くてクソまじめな編集者に注意されてしまった。へへへ…。
「なら、誰の記事なら信じられる?」と聞いてみたい(爆笑)。

|

2007/09/08

お役所メールあれこれ

Message01
<昔はこういうの、いちいち見に行ったりしたよね>

都内はどこもそうなのか知らないが、
数年前から小学校でも保護者に情報メールを送ってくれる。
天気の怪しい日に「運動会は決行します」と知らせてくれたり、
「区内で連れ去り未遂事件が起きたので注意してください」とか。
メールを受信できるということが前提であるとはいえ
連絡網を使うよりもはるかに便利である。

先日の台風9号でも、首都圏直撃の前日には
「明日は3校時からの登校にします」とメールで連絡がきた。
この判断はけっこう早くて、その見きわめのよさにも感心した。
当日朝の状況を見て決めます…などという未練たらしさがない。
もし台風がそれたとしても3校時からに決めた、というのが潔い。
しかも、回復が遅れた場合は無理して来なくてよいとの注釈つき。
子供たちにも「無理して登校するより命が大事」と伝えたそうだ。
こういうのは学科の勉強とは違うが、いい教育だなと思う。

あとは警察メールというのもあって、登録すると送ってくれる。
事件が発生すると「注意してください」とか配信されるのだが、
こちらは発生直後ではなく1~2日遅い場合が多い。
まあ、ないよりマシだがリアルな危機回避にはならない。
ひょっとして、事件発生直後にメール配信したら
巻き添え防止のほか早期検挙につながる…ってことはないかなあ。

|

2007/09/07

サプライズ

空港のボーディングブリッジ(搭乗橋)は便利だけど
「これから、この旅客機に乗るんだ!」という実感に乏しい。
興味のない人は出発から到着まで、
自分がどんな飛行機に乗ったのかすら見ないかもしれない。
Pbb01
<実はこんなのだったら、どーする?>
※ブライトリングのロッキードL-1049スーパーコンステレーション。

やっぱり…興味のない人ならぜんぜん驚かないか(苦笑)。

|

2007/09/06

システムとして考える

Trolleybus01
<シアトルのトロリーバス。いつもタダってわけじゃないけど>

都市の自家用車負担増の話は予想通りけっこうな反発(爆笑)。
僕のまわりはみんな貧乏なのに無理して車を維持してるから、
さらに負担を増やせなんていうと神経逆なで。
おまえだって燃費ボロボロのスポーツカー乗ってたろうとか(昔ね)
だいたいバスを無料化するって、財源はどーするのって
まるで国会審議のようなことまで聞かれてしまった(笑)。
みんな、クルマ好きなんだね~。そりゃあ渋滞するわけだ。

もちろんバスを走らせるにも金はいる。
有料のいまでも黒字を出すのは大変なのだから、
無料化なんてとんでもないと思うのが普通だろう。
だけど今、安易に利用される自家用車のために費やされている
有形無形の無駄や社会的損失、負担こそ莫大ではないのか。
燃料の浪費、渋滞で失われる時間、公害で損なわれる健康、
交通事故で失われる命、それらの対策に費やされる諸々など。
それらを効率よく減らせれば、バスをタダにするくらい安いのでは。

要するにバスなどの公共交通機関の収支はそれぞれ単独ではなく
都市というシステムとして効率よく機能させるためのコストとして
もっと大局的な目で見た方がいいんじゃないかということだ。

|

2007/09/05

冷えた燃料と水滴

※今回の画像はすべてコントラストを高く処理しています。

Fuel01
<着陸直後の旅客機の主翼下面。水滴がびっしりついている>
上空1万メートル以上の気温はマイナス50度くらいまで下がる。
そこを長時間飛ぶ旅客機は、芯まで冷えきってしまう。
高度を下げると機体表面は再び温まっていくが、
主翼内の燃料はしばらくは冷たいままだ。
そこで着陸した旅客機の主翼には缶ビールよろしく水滴がつく。

Fuel02
<降下中の主翼上面。画面右が進行方向、左が後方>
主翼上面は下面ほどではないが、
燃料の冷たさが伝わる部分を中心にやはり水滴がつく。
ただし飛行中は猛烈に後方に吹き飛ばされていく。
写真で横線が入っているように見えるのは水の流れである。

Fuel03
<スポイラー(画面右手の黒い四角形)を開いたところ>
スポイラーを開くと、その後方の負圧に水滴が引き寄せられる。
「スタート」から「ゴール」の矢印に、ぼんやりと弧を描くのが水滴。
時速400~500キロの風に逆らいながら翼表面にとどまる根性。
「おお、がんばれ!」と、なんとなく(苦笑)。

|

2007/09/04

自家用車、減税したい?

Parking01

だいぶ前だが、某政党が駅前で署名活動を展開していた。
「自家用車の減税のため署名をお願いします」
はあ~、東京都心部の駅前で、そんな署名活動するなって。

都市の自家用車ほどエネルギーを浪費するものはない。
燃料だけでなく、渋滞による効率低下や公害などを考えると
これ以上、自家用車を取得、維持しやすくするなんて論外だ。
少なくとも都心部での自家用車の保有や使用に対しては、
現状の数倍の負担を課してもいいくらいじゃないのか。
自家用車に頼らざるを得ない郊外は仕方ないともいえるが、
それにしても自家用車を前提とした街づくりが間違っている。
ロンドンのように都心部に入る車には課金するとか、
シアトル式にバスを無料にして公共交通機関利用を促すとか
たまには、そのくらい骨のある政策を提案できないのか。
それで、よく「チームマイナス6%に参加」だなんていえるよ。

ま、余計に徴収された税金が
まともに使われるだろうかという疑問は別の問題として。

|

2007/09/03

バナー広告

Banner01
<軽飛行機でバナーを引っ張る、これぞバナー広告>

たまに見るにはほのぼのした気分になるけど、
インターネットのバナー広告みたいに増えたらうっとおしいな。
ところでこれ、ちゃんと上下正しく安定して引っ張られている。
どういう仕組みなんだろう。
Banner02
<アップで見てもよくわからん>

|

2007/09/02

二者択一ではあるまい

787mockup01
「おいオッサン、写真撮るわけじゃないなら、サッサとどいてくれ」
くらいのことは英語でいえる(787のキャビンモックアップ公開で)。

ようやく小学校でも英語の授業が始まるそうだ。
それに強硬に反対していた大臣が留任したから
(で、「不明朗な経費支出の問題」はどうなったの…笑)
しばらくはないと思っていたんだが。

小学校での英語必修化には根強い反対意見がある。
ずっと英語ができなくて悩んできた僕としては、
早くから英語に触れる機会を作るのはいいことだと思うのだが。

よく見る反対意見は「その前に正しい日本語を」ってなところだ。
でもさ、正しい日本語と英語の早期教育って相反するのか?
ロクに社会もできていないのに、理科なんて勉強させるな…
というくらい、陳腐な意見みたいな気がするのだが。

「マジで勉強するなら中学以降でも遅くない」って意見もある。
これは英語の得意な人が自分の経験から語ることが多いような。
そりゃああんたがたは優等生だからそうかもしれないが…と、
いまでもズサンな英語しか話せない僕は思う。

あとは「どうして数ある外国語の中で英語なんだよ」という声も。
そりゃあ単純に、英語がいちばん便利に使えるからだろうに。
僕は「工学部ならドイツ語もできないと」といわれて少し勉強したけど
ほとんどまったく役に立ったことがない。
もちろん役立つレベルまで習得できていないということもあるが。

もし僕が小学校から英語を勉強していたとしても、
上手に英語を話せるようになっていたかどうかは疑問だ。
しかし小学生から英語を勉強していなくても、日本語も汚い(爆笑)。

|

2007/09/01

さすがは新型

最近の新型旅客機には「乗りたい」と思うものが少ない。
僕ら飛行機好きはいちおう乗ってみたいとは思うが
一般の人にとっては「どれも同じでしょ」という程度の差しかない。
そうした意味では、これから就航するA380やB787は
久しぶりに乗客にアピールする力の強い旅客機といえる。
Jal737ng01
目下の日本国内の最新鋭機といえば737NGあたりか。
最新鋭といっても40年前の旅客機の焼き直し。
旧モデルとはまったく別モノ、とはいってもアピールする力は弱い。
が、ちょっとしたところに「おお、さすが新型」と感心するところも。
Jal737ng02
<JALの安全のしおり>
主翼上の非常口を開けるのに腰を痛める心配がなくなっている。
どうしてANAの737NGに乗ったときに気づかなかったのだろう。
Ana737ng03
<ANAの安全のしおり>
安全のしおりでの「新型のアピール」はJALの方が上かな。

|

« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »