スカイライナー、7月で利用者が1億人を突破したんだって。
1億ヒット、「ちょっと」先を越されちゃったな(笑)。
風の探検隊、本日で3周年です。
しかし成田空港は遠い。うちからだとスカイライナーよりも
新宿から成田エクスプレスに乗って行く方が便利なのだが、
その料金は往復6千円以上かかる。
つまり東京ディズニーランドの1日パスポートよりもさらに高い。
家族3人で旅行するときは往復だけで2万円もかかってしまう。
かつては東京と成田空港を新幹線で結ぶ予定だったというが
並の特急でこの金額。新幹線ではいくらかかっていたのだろう。
まったく人を馬鹿にした話である。
さらにいえば東京駅の成田新幹線ホームに予定されていたのは
現在の京葉線ホームのあたりなんだという。
あの地下通路を延々と歩いていく、果てしなく遠いところだ。
あそこを大きなスーツケースを転がして…。まったくぞっとする。
もちろん「他に適当な場所がない」とかいろいろ事情はあろうが、
根本にはお役所(国鉄)の利用者軽視があったのだろう。
それはJRになった今も、まるで変わっていないように感じる。
たとえばJR東日本は、長く京浜東北線の快速電車を
浜松町駅に停車させなかった。
浜松町は、いうまでもなく東京モノレールの始発駅である。
日本を代表する空港への代表的なアクセスポイントである。
地方からの多くのお客さまを迎え入れる東京の玄関口である。
なのにようやく快速電車を停めるようになったのは、
2001年に東京モノレールの経営権を手にしてからだ。
乗客の利便性ではなく自分たちの商売の都合で動いただけ。
それでよくぞ「公共交通機関」などと胸をはれるものだ。
スカイライナーにしたって最初の頃は不便きわまりなかった。
ターミナルまで直接乗り入れが認められず、
いまの東成田駅からバス(別料金)に乗り換えて行かされた。
「京成なんざターミナルまで直接乗り入れさせるものか」というのが
「愛されるナリタ」をめざす運輸省や空港公団の意向だったのだろう。
「国鉄と同じお役所同士」という美しい仲間意識なのかな。
スカイライナーがようやく直接乗り入れできるようになったのは、
成田エクスプレスの開業に合わせた1991年のことである。
1978年の開港から13年も、僕たちは大変な不便を強いられた。
「あれは国鉄が新幹線のために確保した線路であり、駅である」
なんていうなよ。だから「利用者不在だ」っていうんだ。
ちなみに今も京成とJRとの乗り換え駅である日暮里には
JR東日本は京浜東北線の快速電車を停めていない。
ま、いまさら驚きもしないけど、
建設中の新線ができても、やはり停めないのかなあ。
成田高速鉄道の株主にはJR東日本も名を連ねているのだが。
どうなるのか、楽しみ。