いまどき「ハワイに行く」といっても「あっそ」で終わりだが
「常磐ハワイアンセンター」というと、かなりうらやましがられる。
あ、いまは「スパリゾートハワイアンズ」って名前になったんだ。
「本当にハワイみたいなの?」と聞くのは野暮というもの。
ここは、ひとつの象徴としてのハワイを表現した場所なのだ。
ハワイそのものではなく「夢の楽園」「憧れの島々」をデフォルメ。
だから、ある意味では本物のハワイよりも単純に楽しめる。
「しょせん作りもの」なんてバカにしてはいけない。
そもそもハワイだって、きわめて人工的な観光地だ。
カリフォルニアあたりから砂を運んでワイキキにビーチを作り、
金さえ払えば何でもありというコンビニのようなリゾートを実現した。
ならばそのエッセンスを日本で再現できない理由もなかろう。
ただし本物のハワイは日本からの観光客が減り続けているそうだ。
かもしれないなあと思う。
もともと海はたいしてきれいじゃないし、サービスレベルも高くない。
ただ、そこそこの費用と時間で色々と楽しめる気軽さが魅力だった。
でも最近のハワイは、航空券も滞在費もやたらと高いし、
不動産投機に血眼になっている連中が大きな顔をしているし、
新しく作られるお店もブランド品やら高級品を扱うものばかり。
もっともらしく「文化」を語りたがる人が増えて興ざめするし、
多くのホテルは喫煙室をなくして全館まるごと禁煙にした(拍手)。
ハワイは誰でも楽しめるお気楽でお気軽なリゾートを卒業し、
健全で健康で文化の香り高い楽園へと脱皮しようとしているのだ。
…ならば「日本人観光客が激減」なんてボヤくなといいたいが(笑)。
バカと貧乏人と喫煙者は来るな、と簡単にいえばいいんだ。
あとは「常磐デリンハム飛行場」でもできたら、
僕も「本物のハワイ」に行く理由はほとんどなくなっちゃうかも。
…バカだし、貧乏人だし、喫煙者だし(爆笑)。