もう飛ばせない疾風
知覧特攻平和会館に収められてしまった疾風のコクピット。
もちろん、いまは撮影禁止なんで撮らせてはもらえない。
これは京都嵐山美術館に展示されていたとき(↓)に撮影した。
いうまでもなく、この機体が日本にきたときはまだ飛行可能だった。
<1973年10月、入間基地で開催の国際航空宇宙ショーにて>
そのあと桁を切断したとか(実際には切られていないらしい)、
部品が盗まれちゃったとか(盗んだやつ、返せ!バカヤロー!)、
いろいろあって、「もう飛べない」ということになっている。
だが多くのウォーバードをレストアしたスティーブ・ヒントンは
「もし桁を切ってしまったとしても、飛ばせる」と僕に断言した。
そう、彼らならどんな状態からでも飛ばせるようにできる。
貴重な機体を飛ばすことに意義があるかどうかは別問題として
疾風を再び飛ばすことは技術的には可能であると考えていい。
ただ…遺品扱いじゃ、やっぱり飛ばせないんだろうなあ。
せめて、写真くらい撮れる場所に置いてほしい。
ついでに、といっては申し訳ないが、やはり嵐山時代の零戦。
琵琶湖から引き上げられてここに展示された後、
しばらくは和歌山県の白浜零パークに置かれていた。
いまは広島県呉の大和ミュージアムに落ち着いている。
63型…もしくは62型(笑)。
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