電車もブログも同じ公共空間
やれやれ、また良識ある人たちから激しく非難されてしまった。
電車で化粧していても気にしないっていう例の件だ。
僕だって電車内での化粧が好きでも推奨しているわけでもない。
ただ、化粧していても気にしないというだけの話なのだが。
もちろん物事には人前でやっていいことと悪いことがある。
それくらいは、僕にだってわかる。
ただ化粧がそれに該当するという理由がよくわからないだけだ。
嫌っている人がけっこういるということは知っている。
でも、合理的な理由なく不愉快とか非常識とかいわれてもなあ。
車内化粧に否定的なブログもずいぶん読んでみたけど、
どれも「常識」とか「良識」を声高に叫ぶだけで説得力に乏しい。
粉が飛ぶっていうくらいはわかるけど、それが主因とは思えない。
現にスカスカの車内の離れた席でも、許しがたいという人も多い。
ただ、公共空間でのマナーについては改めて考えさせられた。
人前でやるべきではないというのは、化粧だけではなかろう。
そして人前というのは、電車の中だけではなかろう。
たとえばブログだって、電車と同じ公共空間だと僕は思っている。
なのに電車内での化粧や飲食には容赦ない人が、
ブログでは家族や同僚の失敗談やプライバシーをさらしていたり。
それこそ「いいのか? 人前だぞ」といいたくなる。
匿名だからいいと思っているのなら、そういう根性こそ見苦しい。
ブログの匿名性なんてもろいものだし、
匿名でしか書けないことは、陰口と同じではないか。
「個人の趣味。イヤなら見なければいい」というのも一理あるが、
公開ブログって見られることを前提に書いているんでしょ。
だからアクセス増を喜んだり、ランキング登録してるんでしょ。
ならば趣味で書いている人も公共性は自覚していると思うんだ。
イヤなら見なければいい…、か。
それをそのまま電車内の化粧に対する答として提案してみたい。
<化粧なおし。…人前でやるのは、ちょっと恥ずかしいってさ>
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