飛べるかなあ
水中を優雅に漂うリーフィー・シードラゴン。
こんな生き物が、空中をフワフワと飛んでいたら面白かろう。
飛べるかなあ…。
いまの大きさ(体長20センチくらい)では、もちろん飛べない。
でも、うんと小さくすれば(レイノルズ数が小さければ)
このカタチのままでも、たぶん飛べる。ぜひ、飛んでほしい。
写真のリーフィー・シードラゴンはおたる水族館の人気者だが、
「生き物を見世物にすることを許せない」という人もいる。
動物園や水族館はもちろん、ふれあいパークなんか論外だろう。
そういう考えも理解はできる。動物園なんか不自然な施設だ。
でもそうした施設に否定的でありながら、
家庭でペットを飼うことには肯定的である人が多いのは不思議だ。
人間に愛されているペットは動物園より幸せだと思っているのか。
幼いときに親兄弟と引き離され、去勢もしくは避妊手術され、
同類ではなく人間に愛情を感じ、服なんか着せられて、
ウンチもいちいち拾われて、養われなければ生きられない。
僕は動物園も、水族館も、ペットを飼うことも否定しないが、
どれも人間の都合で動物を利用しているという点では
五十歩百歩ではないかと考えている。
動物園より家庭のペットが幸せだなんて、独善的すぎる。
ところでうちの金魚、すごい食欲でどんどんデブになっていく。
これではもう飛べんだろうが、幸せなのかなあ。
…もちろん幸せであるはずがない。生きてるだけ。それが金魚。
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