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2006/10/25

余計なお世話

Kurumaza01
<車座にしゃがみこむ文化、かも>

茨城県内のローカル鉄道。車両のすみの方で、
不良っぽい高校生たちが車座にしゃがみこんでいた。
口にくわえているのは煙草…ではなくて禁煙パイポ。
なるほどねえ、よく考えるもんだ。思わず笑ってしまった。
個人的には、かなりみっともない光景だと思う。
だが車内はガラガラだったし、大声で騒ぐわけでもない。
好き嫌いはともかく、文句をタレるすじあいではなかろう。
「みっともないからやめなさい」なんて、それこそ余計なお世話。
そういう意味では、車内の飲食や化粧と同じかな。
周囲に迷惑をかけるのでなければ、あとは馬鹿どもの勝手。
もし「見てるだけで不愉快」とまでいったら、それはイジメだ。

イジメのこわさは、それが悪意からとは限らないということにある。
もちろん単純に、お下劣に、悪意でイジメるバカもいるだろう。
でもイジメる人には、実はそんなに悪そうじゃない人もいる。
むしろその根底にはいびつながら正義感が燃えていることもある。
だからキモい、トロい、汚い、みっともない、非国民的…等々、
なんでもかんでも自分の価値観で「正しくないこと」が許せなくて、
それを正すのだという使命感を持ってイジメてしまう、のだろう。
しかも自分は正しいと信じているから容赦がない。
そのいびつさに、相手が死ぬまで気づかなかったりするんだ。

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