パイロットだからな
僕は公園の手こぎボートが好きだが、
小僧はたまには足こぎボートに乗りたい、という。
ま、いいけど。
小僧、ペダルをこぎながら舵のハンドルを操作。
ときどき助けてやると、「父ちゃん、うまいな」と感心される。
「そりゃあ、パイロットだからな」
こういう理不尽なことをいうと、小僧、しばらく黙って考え込む。
彼の頭の中ではどんな思考が巡っているのだろう。
笑いをかみ殺しながら、窮屈なペダルをえらそうに漕ぎ続けた。
で、目の前にはこんなの↓がそびえているわけだ。
<飛べるもんなら飛んでみろ>
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