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2006/09/21

シェルバのオートジャイロ

Cierva8l01

「なんでヒコーキにローターがついてんだよ」
うーむ、「なんでヘリコプターに主翼がついてんだよ」と
いわれるよりは、的を射ているというべきか。
1928年に初めて英仏海峡横断に成功したオートジャイロ、
シェルバC-8L。ドイツレジだが、シェルバはスペイン人。
オートジャイロは飛行機ともヘリコプターともまるで違う乗り物だ。
ジャイロプレーンとかジャイロコプターとか呼ばれるのも同類。

頭上のローターに動力はなく、エンジンは前進用だ。
前進すると風を受けたローターは風車のように空転する。
するとそこに揚力が発生して、飛ぶ。
ローターで飛ぶから回転翼機に分類はされているけど、
主翼がわりにローターをつけた飛行機、という方がわかりやすい。
このC-8の主翼は揚力を分担させるためというよりは、
ロール用のエルロンをつけるためだったのではなかろうか。
後にローターへッドを動かしてロールを制御できるようになると
主翼はつけられなくなってしまったからだ。

僕は比較的新しいジャイロプレーンで数回飛んだことがあるが、
印象としてはやはりヘリコプターというより飛行機に近かった。

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