« 2006年7月 | トップページ | 2006年9月 »

2006/08/31

続・河口湖自動車博物館の零戦

原田さんの零戦、今年の公開は今日で終わりです。
見損なった人は靖國神社に嫁入りしたのが1機ある。
Yasukuni01
幸いにして、この零戦を置いてある場所だけは撮影可能。
どうせなら、彗星もこっちに移してくれればいいのに。

|

2006/08/30

ロサンゼルスのYS-11

Ys11la01
LA郊外ラ・バーンのブラケット空港に翼を休めるYS-11。
実は、僕は昔この空港で自家用ライセンスを取ったのだ。
平行ランウェイのある、立派なタワー空港である。
その訓練中にYS-11なんか飛んできたもんだからびっくり。
「おー、あれは日本のヒコーキだぜ」
教官のアメリカ人に自慢したけど、知らなかった。
一般人はともかく、航空関係者なら知っていると思ったのだが。
「ふ~ん、ちょっとDC-4に似てるかな」が、彼の感想。
いわれてみれば、コンベア双発機なんかよりも
DC-4とかに似ているかもしれない。エンジン数はともかく。

レジはN217LC(元JA8806)とN218LC(元JA8807)。
「ベガスあたりに貨物でも運ぶんだろ」とかいわれていたが、
数年後にはツーソンに転がしてあるのが目撃されている。
そのときもまだレッド&グリーンのTDA塗装のままだった。

8月30日はYS-11の1号機が初飛行した日だ。

|

2006/08/29

天気晴朗なれど浪高し

今年は小僧の夏休みの自由課題が難航したので、
「おさえ」として深大寺で楽焼をひとつ焼いておいた。
僕は引率だけのつもりだったが、ムラムラと創作意欲が…
Us1a01
第71航空隊?US-1Aの雄姿。
…色が変なんですが、これは焼いてみないとわからんのです。

で、裏面にも力強いメッセージを書き加えた。
Us1a02

ちなみに自由課題は楽焼とは別に、見事な木工を仕上げた。
カタパルトから戦闘機を射出できる空母、格納庫つき。
今年も父の…、いや小僧の自信作であります。

|

2006/08/28

くだらねー試験

Jaxa05
<わかります?>
<わからないけど、楽しいです>

社会人になってから勉強するのが楽しいのは、
目的意識が明確だからだ、と思う。
これ勉強すれば自動車やバイクを運転できる、空を飛べる、
仕事に役に立つ、給料が上がる、感心される、自慢できる…、
あるいはそんな現実的な利益がなくとも、
成績を気にしないで学問に陶酔できるだけでも幸せだ。

だけど、こういう楽しさは子供たちには共感されないだろう。
なにしろ子供たちが置かれている状況はまるで違うのだ。
漠然と「将来のため」と、試験に追われ続けている。
目的意識が明確な子供は大人と同じく楽しめるだろうが、
それでも学ぶ意義の感じられない科目は苦痛だろう。
「勉強できるって、とても楽しいよ」なんていってる大人だって、
好きでもなく興味もない科目を山のように押しつけられて
試験の結果次第ではクビなんていわれたら、楽しくないだろ。

もちろん…、それでも子供には勉強が必要である。
なんたって「将来のため」だ(爆笑)。
が、そこにくだらない大人の感傷は押しつけたくはない。

ただ好きなものだけ、必要なものだけ自主的に選んだつもりの、
楽しいはずの大人の勉強も、ときに苦痛であったりする。
折に触れて思い出すのはアマチュア無線4級の試験。
ただ無駄な知識を暗記するだけのくだらない試験だった。
暗記するのが苦痛なのではなく、「どーしてこんな…」という
ムカつきを抑えるのが大変だった。
「なるほどなー」という学ぶ喜びのまるでない試験勉強だった。

このくだらなさは日本の電波行政の伝統なのかなとも思う。
航空特殊無線技士も同じようにくだらないものだった。
航空用の無線とかレーダーを使うための資格を取る試験だ。
ちなみにアメリカでは無線は操縦と一緒に学ぶだけでよく、
別にわざわざ免許を取る必要はなかった。
もちろん「免許が必要である」といわれてもかまわないが、
試験されることが実地ではほとんど役立たないのがトホホ。
試験に受かってもATCができるようになるわけじゃない。
免許不要のアメリカの方が、むしろ実践的に学べた。

唯一よかったと思うのは、免許のない人に自慢できること。
「くだらん資格だよ。もちろん持ってるけどさ」とかいって
悔しそうな顔をされると、ムカつく日々も楽しい思い出に。
いやー、くだらない試験勉強は人間性も歪ませるね。

|

2006/08/27

旅の思い出は歌とともに

カラオケは大嫌いだが、旅先では鼻唄くらいはでる
トルコに行けば、14時間の機内で飛んでイスタンブール。
函館に降りるときは皆さんと同じで、は~るばる来たぜと。
いまでもアメリカではサーカスのフレーズが浮かぶことがある。
いやー、本当に月並みだなあ。

が、口ずさみたくなるのはご当地ソングばかりじゃない。
鹿児島に行くとアン・ルイスの六本木心中を思い出すのは
若い頃にレンタカーの中で同行の編集者が持参したテープを
3日も4日も繰り返し、繰り返し聞かされたからである。
以来、僕の頭の中ではアン・ルイスは鹿児島の人になった。
ロサンゼルスあたりで窓全開でレンタカーを転がしてると、
風の音の向こうで空耳みたいにデビッド・ボウイとか
デュラン・デュランとかの歌が聞こえてきたりする。
傷心の旅の間、カーラジオから繰り返し流れていたのだ。

ちなみに自分でも理解できないのだが松田聖子はインドの人だ。
ムンバイからデリーまで車で移動したとき、頭の中では
なぜか松田聖子の歌がジュマンジの呪文のように流れていた。
しかも同行の通信社記者はレインボーマンのフレーズを…。
というわけでインドの松田聖子はレインボーマンも歌っている。
Kumejima02
< 岬~めぐりの~バスは~走る~♪ >

|

2006/08/26

アフィリエイトで稼ぐ責任

Danger02

「広告とかアフィリエイトで稼がないんですか」といわれた。
う~む、金は欲しいが、とりあえずまだやるつもりはない。
つーか、もうアフィリだらけのブログにうんざりしてるんだ。
人さまの商売にケチつけるつもりはないが、
「ちゃんと責任をもって売ってるのか」と思うものもある。

実際に自分が売るのではなく、オススメするだけとしても、
オススメしたことでお金を得るからには相応の責任は生じる。
たとえば子供が指を切断しちゃうようなシュレッダーとか、
アフィリでオススメしたからといって法的責任は問われまい。
でも「オススメしたという事実」は、ある意味ではとても重い。
「信頼しているアンタがすすめたから買ってみたんだよ」
「知るか。子供の手の届くところに置いておく方が悪い」
たぶんそんなもんですむだろう。が、何かは背負うことになる。

もちろんシュレッダーに限らず、どんな商品でもそうだ。
アフィリをやっている人は、それを自覚しているのだろうか。
どこまでが趣味でどこからが商売なんだか、
どの部分が自分のコメントで、どこからが広告なんだか、
そんなブログを見ていると、タメ息がでる。

|

2006/08/25

波瀾万丈のYS-11

Awaji01
TDA、というより東亜国内航空のYS-11「あわじ」JA8665。
南北アメリカ・デモフライトのあとペルーのランサ航空で飛んだ。
ところが経営状態が悪かったランサ航空は間もなく倒産し、
支払いの終わっていなかったYSも借金のカタに押さえられた。
そこで実際にはどうやったのかよくわからないが、
夜間にこっそりペルーからアメリカに機体を引き揚げたという、
「ファイアフォックス」もどきの武勇伝も伝えられている。
その頃の日本にはまだ、そんなサムライたちがいたのだろう。

帰国後は整備されて日本国内航空から東亜国内航空で活躍。
写真は1975年頃に羽田で撮影したものだと思うが、
このあと1977年8月には女満別空港で胴体着陸。
だが洋行帰りの「あわじ」は修理されてしぶとく飛び続けた。
そして1996年には国内から引退してフィリピンに嫁入り。
そこで最後の活躍をしたあと、ついに解体廃棄された。

他にもオーバーラン事故を起こすなど波瀾万丈な機体だったが
最後まで乗客を殺すことなく天寿をまっとうできたのはよかった。

|

2006/08/24

地震雲?

あれって地震雲の一種ですか、と彩雲の写真を見た知人。
WEB上で、そんな情報をひろってきたらしい。
地震雲? 彩雲が? そうなのか?

彩雲はごく普通の雲に、光の加減で色がついて見えるだけ、
と僕は考えている。見たことがないという人もけっこういるが、
それは彩雲が珍しいからではないだろう。
彩雲以前に、どのくらい空を見上げているかということ。
現代人には、のんびり雲を眺めているような余裕がない。

彩雲は虹と同じで条件さえ整えばそこそこの確率で見られる。
だから特に地震の発生とは関係ない、と思うのだが、
月並みな虹ですらも地震と関連づける人がいるからな。
う~む、毎日のように虹がでているハワイなんか大変そうだ。
もう怖くて、遊びに行けないぞ。
みんながそう恐れて、観光客とか激減して、
航空運賃とかホテル代とか激安になるとうれしいんだけど。

ちなみに掲載した彩雲を撮影したのは8月19日の夕刻だ。
この日、地震は発生したのかしらんとWEBで調べてみたら
メキシコ南部とかフィジーとかインド洋とかドミニカ共和国とか。
でもM5くらいの地震は毎日世界のどこかで発生している。
発生しない日を捜す方が大変なくらいだ。
東京の彩雲とメキシコ南部の地震とを関連づけられるなら、
ねこみちの猫の顔洗いと南極の地震も関連づけられそうだ。
これぞ夏休みの自由研究に…、決しておすすめはしないが。

Jisingumo01
<地震雲を人工的に作る実験。…もちろんウソです>

|

2006/08/23

暑すぎると、飛べない

Araiyaks01
鏡のようにおだやかな水面はきれいだけど、
風がそよとも吹かない真夏の日は水辺でもクソ暑い。

こんな日に飛ぶときは「浮くかなあ…」とまず心配してみる。
暑くて無風、さらに標高が高いときには要注意だ。
空気が薄くなってエンジンはパワー不足、翼は揚力不足に。
非力なヘリなら燃料を半分にしないとならないこともあるし
ヒコーキでも昔、なかなか浮かずに死ぬかという経験をした。
だから事前に「カメラ込み、体重○○キロ」などと
正直かつ正確に申告することもある。
申告しなくてもパイロットは目測で体重をはかるものだが、
「無理せず安全運転でいきましょう」という意志表示をかねて。
「けっこうありますね」といわれるかもしれないが、
「重くてまいっちゃいます」とカメラのせいにしちゃえばいいよ。

|

2006/08/22

ハンドルとかが、もげる

とめてあったバイクを倒されたことがある。
NS400Rが、バックしてきた車にぶつけられてゴロンと。
フルカウルなんでただゴロンでもヤバいんだが
そのときはセパレートハンドルの片側が折れた、ボッキリ。
折れたというよりも、モゲたという方が感じがでている。
あおくなったよ。こんなに簡単に折れちゃうなんて。
もし時速200キロ以上でハンドルがモゲたら、死ぬ。
もちろん公道ではそんなスピードはだせないとはいえ、
時速30キロでもハンドルがモゲたら死ぬかもしれぬ。

バイク屋で「もう腐ってんのかな」と聞いてみた。
なんなら左右両方一緒に交換した方がいいかも。
「そんな簡単に折れるもんじゃないって」
バイク屋のニイちゃん、笑いながらいってたけど、
現に簡単に折れちゃったんだ、説得力ないぜ。
心配だから、両方とも交換してもらった。

そういやインドでは長距離バスのシフトレバーが折れた。
で、しばらくは助手がバールみたいなのを代わりに刺して
運転手の合図でギアチェンジしていたっけ。
さすが悠久の国、こんなことでは動じないんだね。

友人のパジェロは前輪ステアリング用のロッドが抜けた。
高速道路のパーキングエリアを出るときにガタガタ…と。
降りてみたら両方の前輪があさっての方向を向いてた。
本線に入る前でよかったけど、
こんなんでパリダカに優勝できるのかよと思った。
だから去年のクレーム騒ぎのときも、全然驚かなかった。

で、またやっちゃった
Lens03
<どーして?>

|

2006/08/21

我に追いつくグラマンなし

Saiun01
巻雲系の雲がでているときなどに、しばしば見られる彩雲。
青空との境界ちかくの雲に微妙な虹色が、わかるかなあ。
肉眼ではもう少し鮮やかだったんだけど、ああ、この邪魔な電線。

「智恵子は東京には空がないと言ふ」(智恵子抄/高村光太郎)

…今日はまったく同感。電線の地中化には金がかかるというが、
日本より金のなさそうな国でもどんどん地中化してるじゃん。
Saiun02
色が消える前にと空のひらけた場所を捜したけど、これが限界。
その徒労感は「ワレに追いつくグラマンなし」って気分。
もっとも彩雲に逃げられちゃったグラマンの側の気分なんですけど。

で、ロンドンの科学博物館に展示されている誉エンジン。
彩雲にも装備されていた。
Homare01

|

2006/08/20

方向音痴

Paris0601
自他ともに認める、見事なまでに方向音痴の人がいる。
「よく、それで世界中どこへでも一人で出かけるもんだな」
「方向音痴だから人に聞く。それが旅の楽しみ」
うーむ、僕は旅の楽しさを十分に知らずにいるのかもしれぬ。

|

2006/08/19

空港あてクイズ

Nkadhc1
今度は機種あてクイズではなくて空港あてクイズです。
日本近距離航空のDHC-6ツインオッター。
新潟~佐渡線や北海道内路線で活躍しましたが、
さてこの撮影地はどこでしょう。
自動車のガソリンスタンドのような給油施設がポイントですね。


Nkadhc2
正解は東京の調布飛行場(当時は場外離着陸場)。
整備のために飛来したところに居合わせました。
なかなか地方遠征のできない貧乏高校生には大収穫。

しかし取材許可も立入許可もなしでこんな写真を撮れたとは、
当時の調布は本当におおらかでした。

|

2006/08/18

金魚虐待

8月5日に8匹まで増えた金魚だが、
過保護の甲斐なく小さいのを中心に5匹が死んで、
大きいのだけ3匹が残っている。色は赤、白、黒だ。
金魚飼育のお約束でエサをやる前に
ケースをトントンと叩いて条件づけをしているのだが、
最近はトントンするまでもなく近づくだけで狂喜乱舞、
鼻血でも出しそうなほどに興奮して、なかなかかわいい。
問題は家族で出かけている間の扱いをどうするかだが、
WEBでは1週間かそこいらはエサの心配はないとか。
むしろ水質悪化と水温上昇、蒸発などの対策が重要という。
毎日の旺盛な食欲をみていると、かなり心配だが…。

Kingyosk01

ちなみにローマでは動物愛護の観点から
伝統的なまるいガラス鉢で金魚を飼うのを禁止したそうだ。
虐待じみた金魚すくいなんて、もってのほかだろうな。
「当然だろ」などとすましている愛犬家の皆さん、
犬は毎日3回以上は散歩させなきゃならないそうですぜ。
これを怠ると500ユーロ以下の罰金だそうで。

ま、ひとことでいって、くだらねえ。
が、日本にもこれを「素晴らしい!」と称賛する与党国会議員の
皆さま方の議事録が残っている。
(第164回国会予算委員会第六分科会第1号。今年2月28日)
「おいぬさま」の伝統は脈々と受け継がれてるんだな。
そのうち金魚が死ぬごとに禁固刑でもくらうようになるかも。

生命は尊重しなければならないのは当然である。が、
動物愛護なんか突き詰めれば破綻するのは目に見えている。
動物を擬人化しすぎている人が多いんじゃないのか。

|

2006/08/17

お国が変われば計器も変わる

旅客機の計器っていうのは、どれも似たようなものだ。
配列や表示に多少の違いはあっても、読めないことはない。
うぬぼれではなく、そう考えているパイロットは多いはずだ。
Yak40c
でも…、よくわからんのもちらほら…。世界は広い。

|

2006/08/16

公衆電話

海外で、意外に悩むことが多いのが公衆電話の使い方。
基本的には受話器をとって、コインかカードを入れて、
相手の電話番号をダイヤルすればいい…と思いたいが、
それじゃダメなことが、けっこうある。
Publicphone01
使い方が間違っているせいなのか、
電話機が壊れているせいなのかもよくわからん。

|

2006/08/15

12も21も71もブラックバード

ブラックバードといってもいろいろありまして…、

Blackb01
<A-12ブラックバード>

Blackb02
<M-21ブラックバード>

Blackb03
<SR-71Aブラックバード>

…どうして、こうまで数字に脈絡がないんだ?
お、YF-12Aってのが「12」つながりであったっけ。
どっかに写真がまぎれこんでいたような、いないような。

|

2006/08/14

夕焼けなら晴れるのか

Sunset04
[問題]10月の東京、西の空がきれいな夕焼けでした。
明日の天気はどうなるでしょう。
[答]晴れ。 ……ふ~ん?

電車内の暇つぶし広告やゲームソフトなどで人気の日能研
「四角いアタマを丸くする」シリーズで紹介されていた、
どっかの中学校の入試問題らしい。
「そうなんですか?」と、暇つぶしの好きな知人から。
僕は飛行機だけでなく、お天気の本を書いたこともある。
専門家と胸を張るには少し心細いが、天気図くらいは読める。

東京では、天気はだいたい西から東に移動していく。
夕焼けになるのは西に天気が崩すような雲がないということ。
だから翌日は晴れる可能性が高い。
が、あくまで一般論であるし、絶対に晴れるわけではない。
「たぶん晴れ」ならよかったんだろうが、それも世間話レベル。
入試問題として「晴れ」と断言させるとは…大胆だ。
僕は、そこまで割り切れないな。

このシリーズ、過去にも電球回路の問題がウチワで議論に。
いろんな回路を出して「どの電球がいちばん明るいでしょう」と。
四択の答はあっていたが、その解説は間違っていた。で、
人工衛星を作っているエンジニアに再計算してもらったりして。
「こんな簡単な計算わすれちまったのか」と馬鹿にされたが、
そんな使わない計算式を、いつまでも覚えているものか。
それよりも間違った知識で人生を決められるガキどもが不憫だ。

|

2006/08/13

自然の風が一番

クーラーつきの軽飛行機というのはあんまりない。高級機だけ。
だから夏場の地上ではドアや窓を開けていたりする。
前でぶんぶんプロペラが回っているから扇風機どころではない。
うるさいので、離陸前のランナップのときには閉めてしまうが、
セスナ172のように窓を開けたままで飛べる機体もある。
高層ビルからの眺望なんか、ちゃんちゃらおかしくなる。
さらにドアまで外しちゃったら、もういうことなし。
冬場は、ちょいと寒いけど。

滑走路に向けてタキシングしてくるアエロフロートのYak-40。
よく見るとコクピット横の窓が開けっ放し。軽飛行機でなく、
ジェット旅客機がタキシング中に窓を開けるのは珍しい。
Yak40a
ひょっとして、地上ではクーラーきかないとか?

いや、きっと手を振ってくれるためだったんだろう。
いってらっしゃ~い、気をつけてね~。
Yak40b
…窓、閉めていても手を振れるとは思うんだけど。

|

2006/08/12

むずかしい漢字とか英語とか

Taipeibus01
ときどきクイズ番組とかでやってる「むずかしい漢字」の読み方。
「ふ~ん」とか思うけど、なんか意味あるのかね。
クイズになるようなむずかしい漢字を無理に覚える必要あるのか。
漢字マニアならともかく、漢字を意思伝達の道具と考えるならば、
多くの人が読めないような漢字は使わない方がいい。

誤用の多いことわざとか四字熟語の使用も要注意だ。
自分は正しく使っているぞといばってみたところで、
相手に正しく伝わらなければ意味がない。
ま、どのへんで線引きするかという問題はあるが、
必要なとき以外は簡単な言葉ですませるのが僕のスタイル。

漢字だけじゃなく、英語の単語や言い回しも簡単な方がいい。
僕も大学では電話帳のような大辞典をフンパツしたのだが、
一般的な用法とレアな用法が同じように羅列されているから
どれが「普通」なのかよくわからず、本当に使いにくかった。
だいたい貧相な英語しかしゃべれないくせに、
不相応に凝った言い回しなんかしたら相手だって悩むだろう。
こいつ、本当にわかっていってるのかなって。
だから語学では背伸びをしない。
おかげで全然進歩がないっていうこともありそうだが。

|

2006/08/11

音楽館の零戦32型

トシとって楽になったのは若い人が気をつかってくれること。
若い編集者と取材に行くと、たいていずっと運転してくれる。
車もってないんで若い人が車だしてくれるせいもあるが、
レンタカーでの地方取材でも運転してくれることが多い。
いやー楽チン楽チン。若い人はドライブ好きだしねー、
…とか思っていたのだが。
Zero32o
名古屋空港の航空宇宙館が閉鎖されて
福岡の山中、音楽館(おんらくかん)に移された零戦32型。
若い編集者と一緒に福岡空港でレンタカーを借りていった。
で、いつもの調子でホイッとキーを渡そうとしたら、
「たまには阿施さん、運転してくださいよ」
うっ、気をつかってるんならそういう配慮は無用だぞ。
「僕はカーナビのネエちゃんとお話ししてますから」
あっそー。自慢じゃないが、こちとら免停×回だ。
ちびったら、みんなに言いふらしてやるからな。くそー。

|

2006/08/10

ほめ言葉

「くだらない写真を、たくさん撮ってますねー」

Mannequin01

…ほめ言葉、だと思う。常連さんだし。

|

2006/08/09

旅客機にパラシュート

旅客機にパラシュートを積んでおけば、
いざとなっても助かるんじゃなかろうか。
あちこちでしょっちゅう蒸し返されるのがそんな話題だ。
「航空会社は予算をケチっているから無理だ」
そんなことをいう人もいるが、本当に有効だと思ったら
中東あたりの金持ち航空会社はパラシュートを積むだろう。
でも、あまりそういう話はきかない。
助かるケースもあるだろうが、けっこう厳しいだろうと思う。

まず、素人はパラシュートをつけるだけでも難儀だ。
ただリュックサックを背負うようなわけにはいかない。
両手両足をベルトに通して胸の前もしっかりととめる。
そして仕上げにギュウギュウに締めつける。
正しくつけるとまっすぐに立つことすら窮屈なくらいだ。
それをスカイダイビングのように地上で準備するのではなく、
墜落まぎわの狭い機内で乗客全員がごそごそと。
初めての人はライフベストを正しく着るのすら手間取るのに、
パラシュートをつけるのはその何倍も大変だろう。

機体からの跳び出しにも危険がともなう。
上空でも開けられるドアはまあ、作れるだろう。
ボーイング727の後部エアステアみたいなやつでもいい。
しかしジェット旅客機は猛烈に速いのだ。
制御系が生きていたとしても時速250キロ以下は厳しい。
スカイダイビングではその半分程度で跳び出すのが普通だ。
そこから落ちながら加速して、最大時速は200キロくらい。
つまりジェット旅客機が減速できる時速250キロという速度は
人間がパラシュートを開かないで落ちる速度よりも速いのだ。
そして風圧は速度の二乗に比例するから、
高速で跳び出せばモミクチャにされるし、開傘の衝撃も大きい。
開傘は自動でも、多くの乗客は姿勢保持なんかできないから
開くパラシュートに首を絞められちゃうのもいるかもしれない。
そもそも安全に乗客を降下させられるくらい操縦がきくなら
パイロットにうまく不時着してもらう方がマシだろうと思える。

とかいいながら、軍用輸送機には準備されているパラシュート。
Parachute01
これまでの話の流れからすれば、
どうして積んであるの?と疑問を呈するのが筋だろう。
が、やっぱり「どうして僕の分はないのさ」という気分になる。
たいてい僕ら「お客さん用」は搭載されていないからだ。
イザとなったら力まかせで奪うしかない。
鍛え上げた軍人相手に力まかせは見込みが薄かろうが。
とほほ…。

|

2006/08/08

金魚近況

今年最初の金魚すくいでゲットした金魚4匹、
2~3日後にチビが1匹死んでしまい、
約2週間後にもう1匹のチビが死んでしまった。
残る2匹はデカいせいか、けっこう元気そう。
さらに今年2回目の金魚すくいで6匹をゲットして8匹に。
さすがにこれでは金魚密度が高すぎるので、
納戸からブクブク空気ポンプをひっぱり出してきた。
狭いマンションなんだが、けっこういろいろ隠してあるんだ。
捨てないでよかったって、辰巳某さんにご報告したい気分。
Fish01
<イメージ写真、としてはちょっと悪趣味だが>

|

2006/08/07

レストアを待つ紫電改

NASM/米航空宇宙博物館所蔵の紫電改。レストア前の姿。
George05
<メリーランド州シルバーヒルで撮影>

その後、チャンプリン戦闘機博物館で見事にレストアされ
作業期間を含めて10年間置かれていた。
現在はダレス国際空港近くの新館に収められている。
中翼の紫電を低翼に変更したためか、
胴体との間に巨大なフィレットを設けた樣子がよくわかる。
コクピット横に、意外とまともな字で「菅野大尉」と書いてある。
もちろんオリジナルじゃないと思う。色も青っぽいが、そうなの?

George06
<レストア完了後。アリゾナ州メサで撮影>

|

2006/08/06

パッキングは技術より覚悟

荷物が少なければ特別なパッキング術は必要ない。
それが前回の結論。が、荷物減らすのが大変なんだよね。
短期出張ならカメラバッグにパンツ、靴下、シャツを泊数分のみ。
先方に失礼のないよう毎朝1回だけは着替える、という勘定。
つまり夜、汗だくでホテルに帰っても余計な着替えはない。
まずシャワーをあびてさっぱりしたいと思っても、
そのあとまた汗まみれのシャツに袖を通すのは気が重いから、
せいぜい顔を洗うくらいで、よろよろと晩メシを食いに出る。
寝るのは素っ裸か、寒ければ昼間のシャツをパジャマがわりに。
日本なら浴衣が置いてあるが、外国にはないから。
でろでろのシャツで寝るのには最初は抵抗があるだろうが
慣れるとけっこうへっちゃらになるもんだ。
要は贅沢いっているうちは荷物なんか減らせないということ。
パッキングのツボは詰める技術ではなく減らす覚悟だ。
Jeans01
僕はスーツでもジーンズでも、ホテルに着いたらすぐ脱いじゃう。
リラックスしたいからじゃない。
着替えがないから、それ以上臭くならないように干しておくのだ。

ただし、荷物が少ないのが偉いわけじゃない。
僕はカメラが重いから他の荷物を減らさないとならないだけ。
そういう心配のない人は余計なモン山盛りでもいい。
「なくても済む」じゃなくて「あれば楽しい」にしたっていいんだ。
せっかくの旅なら、いろいろ楽しまないとね。

|

2006/08/05

なぜ二宮忠八さんは…

Massiabiot01
僕はパリのル・ブルジェ航空宇宙博物館が好きだ。
ちょっと時間があれば何度でも訪ねることにしている。
展示内容がそうそう変わるわけではないし、
博物館の作りもあまりいいとはいえないのだが、
やはりアメリカではない航空大国の軌跡は興味深い。
アメリカ一辺倒の日本の航空関係者にもぜひ見ていただきたい。

この博物館にはいくつものテーマごとの展示室があるが
第一次世界大戦前のパイオニアたちのなんと支離滅裂なことか。
よくもまあ、いろいろと試してみたものだ。
そして思うのは、やはり日本の二宮忠八さんのことだ。
烏型飛行器に続いて玉虫型飛行器の模型を完成し、
世界最初の飛行機の実現をめざした。
が、ライト兄弟の成功の報に挫折してしまう。
でも、どうして二宮さんはそこで研究をやめてしまったのだろう。
世界最初じゃなければ意味がないと思っていたのだろうか。
二番めだって、三番めだってかまわないじゃないか。
現にヨーロッパのパイオニアたちは研究をやめなかった。
「こんちくしょう、アメリカ野郎にやられたぜ」と思いながら、
その素晴らしさを素直に認め、挫折するどころか
ライト兄弟よりもよく飛べる飛行機の研究に力を注ぎ続けた。
そして、すぐにそれを達成した。
ル・ブルジェ航空博物館にはそんな挑戦者たちの七転八倒、
試行錯誤の足跡が数多く残されている。

だから僕には二宮さんが研究をやめたことが残念でたまらない。
そして、いつまでも「日本でもライト兄弟より前に…」なんて
負け犬の遠吠えみたいな事をいい続ける人たちには、
ぜひル・ブルジェを訪ねてみていただきたいと思うのだ。

|

2006/08/04

背の高いガソリンスタンド

Gassta01
羽田空港新整備場地区にあるガソリンスタンド。
写真では何の変哲もないようだが、
近くで見ると屋根がやたらと高い(高さ制限6.9m)。
周辺に空港用特殊車両の整備施設が多いためだろうか。
タラップ車とかが給油するなら見てみたいが、
まだそういう現場に出くわしたことはない。

|

2006/08/03

幸せ残業

生活に保証のないフリーランスにとって、
仕事で忙しいのはまことにありがたい話である。
ワープロの出力をFAXでで入稿していた頃なんか、
プリンターのはきだす原稿がお札に見えたもんだ。
偽札つくってるような気分。幸せである。

それでも、仕事で忙しすぎるのはいけない。
社会人になって最初の年、日付の変わる前に帰宅して
「今日は早かったな」と思い、精神が病んできたと気づいた。
昼も夜もなく働けるのは幸せだが、それだけじゃいけない。
僕がハンググライダーをはじめたのは、そんな頃である。
どんなに焦っても風まかせの、どうしようもないスポーツだ。

Anchorage03

毎晩遅くまで残業している若い編集者に、
「いま過労死したら、会社は裁判に勝てないだろうね」
といったことがある。励ましたつもり(?)だったのだが、
「どうして。裁判なんかおこすものですか」と反論された。
就職で苦労して、やっと忙しく働けるようになったのだから
いまの私はとても幸せです。忙しいなんて、苦にならないと。
ま、仕事が楽しいならそういう気持ちもわからないではない。
それが幸せだというなら過労死も本望かもしれぬ。
ただ、毎日のように楽しく残業している人がみな、
その編集者と同じように幸せかどうかは知らないが。

皆さん、しっかり夏休みがとれるといいですね。

********(外伝)***********

・・・・原稿がこねえから、編集は残業してんだよ!
おっ、てめー、人のせいにするんだな。

|

2006/08/02

やっぱコンコルド

Concorde001b
7月21日機種あてクイズ
元の画像です。
コンコルドらしくなかったんで。
黄色い枠内が前回の部分。

うーむ、こうして全体を見ても
あまりコンコルドっぽくないか。
バイザーは透明な方が
個人的にはマルなんですが、
これはこれでいかにも試作機。

前は機内もタダ見できたのに
いまは有料になってます。
その代わり量産機も一緒。
まるで違うコクピットを見比べて
うなってみるのも一興かと。

ただ、あいかわらず撮影条件は
かなり厳しいです。

|

2006/08/01

河口湖自動車博物館の零戦

Kwgcko02
今年も8月1日から31日まで、
原田さんの河口湖飛行館コレクションが公開されます。
10時から16時まで、8月中は休みなしだそうです。

|

« 2006年7月 | トップページ | 2006年9月 »