時差対策
とりわけ欧米出張では時差がしんどい。
頭が起きていても身体は寝ているなと思うこともある。
歩いていても足が宙に浮いているように感じたり。
階段なんか、一歩一歩踏みしめないと怖いことがある。
移動が日常的な国際線パイロットでも、やはり辛いそうだ。
慣れはするけど、完全に克服できるもんじゃない。
時差対策は、皆さんそれぞれに工夫していると思う。
ささやかな僕の時差対策は、まず時計合わせ。
飛行機に乗ったらすぐ目的地時刻に合わせ、その気にする。
「日本は何時かな」なんて考えるのは百害あって一利なし。
ま、電話かけるときだけは考えなきゃ迷惑だろうが。
それから、機内では眠れるだけ眠っておく。
現地ではいま昼だから起きてないと、とか考えない。
とにかく寝られるなら寝られるだけ寝ておく。
幸い、僕は適度に酒を飲むと窮屈な座席でも寝られる。
警戒したクルーが酒を出し惜しみするとヤバいんだが。
そして現地のホテルでは、夜寝られなくても焦らない。
時差があるんだから寝られないのは仕方ない。
それでも横になって身体を休めるだけでマシ、と割り切る。
時差ボケはつらいが、唯一いいのは言い訳にできること。
人まえでボーッとしていても、あくびが出てしまっても、
「ごめんなさい、時差ボケで…」
といえば、なんとなく許してもらえる。
本当は海外出張のないときでも、ボーッとしてるんだけど。
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