続・浜名湖のモーリス・ファルマン碑
浜名湖畔のファルマン碑についていくつか情報をいただいた。
結論から書けば、機体部分はもう残っていないそうだ。
90年代前半には相当に痛んでおり、
5年ほど前には台座部分だけになっていたそうだ。残念。
前回と同じポジだが、機体部分を拡大して色調を再調整した。
邪魔なので消していた背後の電柱や電線も残している。
この碑について、僕の知っていることをまとめておく。
主なソースは「航空情報」1977年8月号、からの当時のメモ。
古い航空雑誌はほとんど処分してしまったのだが、
新橋の航空図書館に行けばバックナンバーがあるはずだ。
この碑の除幕式は1977年4月13日に行われた。
碑を作ったのは新居町ライオンズクラブ。
第一次世界大戦直後の1919年、ここ大正浜において
フランス空軍のペラン中尉、マルタン軍曹を教官として
航空射撃訓練が行われた。
両氏は新居町に数ヶ月滞在して指導にあたったが、
水上機基地はその年の9月の台風で壊滅してしまった。
新居町LCは同町が航空揺籃の地であることを記念して、
またフランス国民との友好親善を図る目的で記念碑を設立した。
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