以前から臭くて近寄らないようにしていたLOHAS(ロハス)。
ぬるめの健康/環境志向のライフスタイルをイメージさせる。
もとはアメリカのマーケティング用語(つまり商売用語)らしいが、
現在は企業の登録商標として排他的に使われている。
日本で権利を持つのはトド・プレスや三井物産、電通など。
トド・プレスはロハスの広告塔でもある雑誌「ソトコト」を作る。
ふ~ん。本で宣伝して商標商売で儲けるってところかなあ。
登録商標だから、他社が勝手に「ロハス」で商売はできない。
すでに文句をつけられて退散したケースも聞いている。
ブログにはロハスという言葉をを冠するものがけっこうあり、
アフィリエイトや広告だらけ(商売っけたっぷり)だったりするが、
こちらは信者による熱心な布教活動のようなものだからか、
黙認されているみたい。
あるいはそのうちブログのロハス狩りがはじまるのかも。楽しみ。
もちろん商標登録して、それで金儲けをするのは悪くない。
が、それを変なきれいごとでくるむところが気持ち悪い。
しかも「ソトコト」は水伝などニセ科学も肯定的に紹介している。
まさか「ムー」と同じオカルト誌のつもりで買う人はいないだろう。
ニセ科学を健康/環境志向と結びつけるのはやばそうだ。
登録商標といえば昔、スポーツカイトの本を書いたことがある。
2~4本の糸で自由にコントロールできる凧のことだ。
普通にスポーツカイトとして普及しそうだったのに、
日本では、メーカーのひとつが商標登録しちゃった。
で、僕の本もスポーツカイトという言葉は使いにくくなり、
スーパーカイトスポーツなどという、苦しいタイトルにした。
やってる人は、もっと苦しかったんじゃないの。
「趣味は?」「スポーツカイトです」って素直にいえない。
「え~っと…」「もういいよ、はい次」
最近は、スタントカイトで定着したのかなあ。
でも売り出し時に名前なんかで混乱したのはまずかった。
それだけが原因ではないとは思うが、あまり流行らなかった。
グライダーも糸をつけると凧になるんだよ。
で、グライダーって商標登録されてんのかなあ。