部屋がきれいになるとき
幸か不幸か、僕の部屋はときどききれいになる。
やはり部屋がきれいになるのは気持ちがいい。幸せだ。
では、何が不幸なのか。
<四角い部屋は丸く掃く。捜索隊、であります>
僕が部屋を掃除するのはたいてい捜しモノをするとき。
大事なものが見つからず、妖怪のしわざにもできないと、
少しずつ床に散らばる本を棚に戻したり、
ガラクタをしまったり、ときには捨ててしまったりする。
もちろん引き出しの中もスミからスミまで片づけて、
ついにはなんと掃除機までかけてしまうことがある。
途中でモノが見つかったときには掃除も中断してしまうから、
掃除機をかけるまでいってしまったときはかなり深刻だ。
さらに床にワックスまでかけてしまうようだと、もうヤケクソ。
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