中学生3人旅
<手前に新島と、彼方に見えるのが三宅島>
中学時代、はじめて友だちと3人だけで三宅島に旅行した。
初代「さるびあ丸」の2等船室にザコ寝して夜通しの航海。
安物のマスクとシュノーケル、それにお古のフィンを持参し
(シュノーケルの使い方は出発前に風呂で練習した)、
民宿のヤスを借りて魚を突いたりした。
黒い砂利浜と、すぐに深く沈み込む海底。
透明度が高くて友だちの足が波の壁の向こうに見える。
海の中でイカが泳いでいるのもこのときはじめて見たし、
トビウオがヒュンヒュン飛ぶのを見たのもはじめてだった。
島内を探検しているときは解体されたばかりの豚があって、
湯気のたつ内臓にハエがたかっているのが印象的だった。
ちなみに、その日の民宿の夕食はトンカツ。
ああ、あの豚だなと思ったが、おいしかったよ。
いずれは同じような楽しさを小僧にも経験させたいが、
中学生になったらちゃんと子供だけで行くようになるのかな。
心配なのと、父もまだ海に潜って遊びたいのと。
思えば親たちは中学生ばかりをよくぞ送り出してくれた。
ちゃんと行けるのか、溺れないか、悪い女につかまらないか…。
まあ、特に最後のはあまり心配されていなかったと思うが、
親としても肝っ玉がすわっていたんだろう。尊敬するぜ。
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