最高のお米とさようなら
秋田県の大潟村あきたこまち生産者協会は、
良質で安全な米を提供してくれる業者である。
かつてはくだらない食管法や行政とも正々堂々とよく戦い、
えげつない嫌がらせにも負けずに現在の高い評価を築いた。
我が家でも小僧が生まれる前から「せめて米くらいは」と
普通の米よりはかなり高いのを承知で愛用してきた。
「1g1円以下」が購入基準の肉と比べれば破格の扱いだ。
ところが、3年ほど前から「マイナスイオン処理設備」を導入し
その効能を前面に打ち出すようになった。
友だちがカルトにはまり、熱心に布教しはじめたような気分。
もちろん「インチキ水商売」の連中のような悪意はなかろう。
10年間おつきあいしてみての信頼から、そういえる。
僕の問い合わせ、問題提議にも大変ていねいな返事をくれた。
たぶん自ら科学的と信じているグラフのデータも合わせて。
「でも、これではマイナスイオンの有効性の証明にはならない」
などと議論していくほどの甲斐性はない、あいにくだが。
ただ立派な協会だけに、悪意はなくとも影響は無視できない。
「本当に残念です」と電話で理由を話し、定期購入をキャンセル。
ここの米はたぶん文句なく素晴らしい(味オンチだけど)。
水商売と縁がきれたら、また無理してでも買いたい。
ニセ科学、インチキ水商売などについては
前も書いたように自分ではクールに説明する自信がない。
「水商売ウォッチング」や「kikulog」、
あるいは「疑似科学批評」などのサイトが参考になります。
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