痴漢をコテンパンにするボランティア
まだ20代だった頃の記憶。
真っ昼間、さほど混んでもいない中央線の電車で、
若い男女2人が並んで立っていた。
女性が移動すると男も移動する。
友だちや恋人同士ならば、珍しい光景ではない。
だが駅でドアが開き、しかし閉まる直前になって
男だけが足早に、逃げるように降りてしまった。
しかも男は、降りぎわに女性の尻を触っていった。
あっけにとられて声もでなかった。痴漢、本当にいるんだ。
女性にしてみれば、なにをいまさらと思うだろうが、
男で本物の痴漢に遭遇した人がどれだけいるだろう。
しかもその痴漢野郎は見るからに変態じみたオッサンではなく、
どこにでもいそうなごく普通の若者だった。
本当にショックを受けていたのは被害者の女性だろうが
僕だって驚いた。こんな普通っぽい、
たぶん職場や学校では平然と社会生活を送っていそうな、
そんなヤツが痴漢なんかしているのだとは。
いまも痴漢は昔と同じようにのさばっているんだろう。
女性だけでなく幼児や児童を狙った犯罪も多い。
変態どもの好きなようにさせておくわけにはいかない。
というわけで小僧の学校の保護者も全員交代でパトロール。
僕だけでなく、みな時間のやりくりには苦労しているし、
腕章なんかつけて歩き回るのにはちょいと抵抗もある。
が、多少でも抑止力になるならがんばるしかなかろう。
ったく、変態どものせいでとんだ迷惑だぜ。
ところで通勤電車でも、こういうの使えないかなあ。
「痴漢をコテンパンにするボランティア」みたいな腕章。
これでも多少は抑止力にはなるだろうし、
仕事あるからPTAは無理、なんていう人にもできる。
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