年齢相応
社会に出たらもうトシなんか関係ないとはいえ、
トシをとることに変わりはない。若い人とは違う。当然だ。
とりわけ僕の周囲には若いつもりの中年が多い。
ヒコーキとかハングとかやってると、若い気になるのだ。
僕自身、若い頃から変わったという実感はあまりない。
オモチャ屋さんを見るとのぞいてみたくなるし、
Gバンのウエストも、かろうじて1インチ増程度だ。
…まあ、肉質はともかくとして。
だが若い友人にいわせると、中年は中年でしかない。
若いつもりでいるのはいいことじゃないかと反論したが、
「駄目です」ときっぱり。
たとえば、若い服を着る中年女性は「安っぽい」という。
「母親がそんな服装をしたらグレますよ」とまでいう。
同じ中年同士からすると「着れるだけ立派」とも思うが。
とあるカフェテリアでの、時間つぶしのヨタ話。
そこに通りかかったのが、若い服装のスマートな女性。
自然と目で追ってしまうところが我ながらジジくさいが…、
板についた若い服と年齢相応の中年顔のギャップ。
なるほど、こういう感じのことか。
では昔ながらのGパンとTシャツの僕はどうすればいい。
「男はいいんです。どうせ、なに着てもカッコ悪いですから」
とりあえず敬語を崩さないところだけは、礼儀正しい若者だ。
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