お墨付きの模型、だから?
福岡空港の国際線ターミナルビル中央には
ロッキード・シリウス水上機の模型が展示されている。
1931年、太平洋を横断してきたリンドバーグ夫妻が
福岡の名島水上飛行場に着水したときの機体を
1/4スケールで忠実に再現した、と説明にある。
こういう歴史を大切にする姿勢は、とてもいいと思う。
…が、この模型、やたらと「お墨付き」が多い。
ロッキード歴史図書館やロサンゼルス歴史博物館、
アンモロー(リンドバーグのカミさん)財団、
米国立航空宇宙博物館、そして米国航空技術者協会の
認定書などが台座のまわりにどっさり張られているのだ。
内容はどれも同じようなもので、
要するに「よくできた模型であると認定します」ということ。
それは結構なことだが、こんなにもしつこくされると、
「だから?」とか、イジワルいいたくなる。
そもそも、どうしてこんな認定書が必要なのだろう。
「模型なのに、ずいぶん高いな」とか文句つけられて
意地になって集めたとか?
だとしても台座まわりの額縁ベタベタは見苦しい。
まだ当時の写真や新聞記事は興味深いが、
「認定書」には和訳もなく余計なお飾りでしかない。
これではせっかくの「よくできた模型」がだいなしだよ。
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