都会で犬を飼うということ
とりわけ最近、公園でこんな看板をよくみる。
以前は犬の連れ込みを禁じていたところも、
誰も守らないのでもう少し現実的な対応をとることにした。
そのかわりルールは守ってください、といったところか。
いちいちこんな看板を立てるというのも情けないが、
現実にあちこちでトラブルになっているようなことばかりだ。
だが、こんな看板がまるで相手にされていないことは、
後ろ姿の女性がリードなしで犬と遊んでいることからもわかる。
犬に服を着せて、顔をペロペロさせて喜んでいるような人には、
蛇口から直接水を飲ませるなんて当たりまえのことなんだろうか。
夏には子供たちが遊ぶ親水池で犬に水浴びをさせる人も多い。
うちの犬は人間と同じ家族、きれいにしているというならば、
同じことをプールや温泉でも主張してみればいい。
動物は嫌いではないが、いまの都会ではとても飼えない。
子供時代には家に犬猫が絶えたことがなく、
金魚やカメ、チャボやオウム、アヒルなど色々と飼っていた。
住んでいた吉祥寺が田舎だったというせいもあるが、
それでも近所からチャボの鳴き声に苦情がきたときには
泣く泣く八百屋のおじさんに絞めてもらった。
よくなついていたので子供心にはショックだったが、
動物を飼うにはそれくらいの厳しさと覚悟が必要だと思う。
人間用の蛇口から犬に直接水を飲ませるようなことは論外。
猫が食卓に足をかけようものならば容赦なくブッとばした。
ヨソの犬でも同じだ。スーパーの外にゆるくつながれた犬が
幼児に飛びかかりそうになったときは、蹴り殺すところだった。
でてきた飼い主がにらんできたが、いくらでもにらみかえすさ。
もし本当に飛びかかっていたら、僕でなく行政が始末しただろう。
犬にとっては同じ結果だが、飛びかかられた幼児はたまらん。
時代とともに動物を飼える条件はどんどん厳しくなっている。
それを認識しない甘ったれな飼い主が多いのではないか。
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