トイレ掃除と男の座りション
大学を卒業して一人暮らしをはじめた頃、
「ああ、これも自分でやらないといけないんだ」
と、しみじみ思ったのがトイレ掃除。
何をいまさらといわれそうだが。
自分の書斎は滅多に掃除しないが、
トイレはいつもきれいにしている。
とりわけ子供が小さい頃は気をつけた。
油断していたら便器に頰ずりするかもしれない。
だから、それでも平気なくらいには磨き上げた。
トイレ掃除をいやがる人もいるが、
少なくとも自分の家では使うのはほとんど家族だ。
その小便やウンチが怖くて人間なんてやってられるか。
ある家は新築を機にトイレを2つ作った。
ひとつは男は使用禁止、
もうひとつも「座りション」を義務づけられている。
もちろん「男はトイレを汚す」という前提からだ。
その家のルールなのだから、もちろん尊重しよう。
だが念まで押されると、「うむむ」と思ってしまう。
正直、小便の仕方まで指図されるのは面白くない。
一度目は従ったが二度目は…、まだ経験がない。
以来、その家では用を足さないようにしているからだ。
トイレに行きたくなったら、帰る。
お互い、その方が精神衛生上よろしいだろう。
亭主に座りションを「しつける」家庭もあるそうだ。
イヌのしつけと同じで、できたらほめてもらえるらしい。
ほめられた亭主は、うれしそうな顔をするのかな。
「できたじゃない、よしよし」「ワンワン」
さらに井戸端会議で自慢されて、
近所の奥さんにまでほめられたりして。
「えらいわねー」「ワンワン」
まあ、それぞれの家庭のルールだからな。
だが、もし僕が女だったら、
座って小便するような亭主は気持ち悪い。
対して我が家のトイレ、
「小僧!なんでこんなに汚したんだよ」
「だってチンコ固くなってたんだもん」
なるほどね、そりゃあ仕方ないや。
「まあ、なるべく汚さないようにしとけや」
ゴシゴシと掃除をする姿を見れば、
くどくどいわなくても子供は考えるだろう。
もちろん、「座ってしろ」なんていうはずがない。
ま、しつけの悪い野郎に
困っている人が多いのは事実としても。
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